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2016年4月

2016年4月12日 (火)

観音の里テクテク散歩

先日の事、毎年のように「青春18切符」を買って友人と旅をしている家内が、

「切符が残ってるから何処か行こか?」

珍しく声を掛けてきました。

「乗換えの多い遠距離は嫌やぞ」

あれこれ考えて長浜へ行く事にしたのです。長浜市大月町って知ってますか。琵琶湖北部にある小さな町なんです。別名「観音の里、祈りの里」と呼ばれてます。ここにした目的は国内有数の十一面観音像を間近で拝観する事が出来ると云うのです。

同じ行くなら琵琶湖の風景を眺めながら行こう、湖西線を経由して近江塩津で乗り換え、大月まで新快速で2時間の旅です。平日ですから通勤時間を外してスタートしたのですがメチャクチャに混んでました。特に京都からは4両編成となり、車内は立錐の余地も無い状態でした。車窓から琵琶湖を眺めようと思っていたんですが座ったのが反対側で見慣れた比良山系しか見えませんでした。

超満員のまま電車は「マキノ」に到着です。すると、ここで殆んどの乗客が降りて行くのです。「マキノ」ってスキー場が有る位しか知りませんので相席の方に聞いてみました。

「こんな所に何があるんですか?」

えっ知らないの?と怪訝そうな顔で

「海津大崎の桜が見頃なんですよ。ほらあそこに見えるでしょ」

琵琶湖岸の桜並木を見る花見客だったんです。それにしても凄い人出でした。

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高月で降りましたが何もないガランとした駅前です。前方には賤ヶ岳や高巳山が見え、のどかな田園風景が広がっていました。なんか場違い?立派な観光案内所が有りましたので目的を話して地図や観光パンフレットをもらいました。

聞けば年に一度、大月町内にある30数体の観音様が御開帳され参拝者で町は賑わうそうです。「観音の里、祈りの里」成程なぁ、納得です。

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本日の目的地である渡岸寺(向源寺)です。正面本堂の左にその観音堂はありました。

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国宝十一面観音立像(平安期の木彫仏)です。堂内では撮影禁止なのでサイトを参照してます。

身長は等身大の194cmとスラリとしたお姿でした。腰を少しひねり右足を僅かに前に出しています。肩、胸、腰、長い脚の滑らかな曲線は妖艶ささえ感じます。国宝に指定されている「十一面観音像」は7体ありますが、その内で最も優美で彫刻的にも白眉であると称され、最高傑作の観音像だと言われているのがよく解りました。像の周囲をグルリと回り間近で見る事が出来ましたが超一級の美術品を鑑賞しているようでした。

「メッチャええスタイルやなぁ、表情も穏やかでええ顔やがな」

作者はこの寺の開祖だと云うのですが、

「どんな偉いお坊さんかは知らんけど、これは彫れんやろ?」 

きっとブレーンに凄い仏師が居たんでしょうね。

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心に観音を念じれば、あらゆる厄災から身を守って下さるスーパーマンが観世音菩薩です。私のヘルメットにも「念彼観音力」と書いています。

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「高月観音の里歴史民俗資料館」長い名前の資料館があります。観光案内所で、是非寄って下さいと勧めらていました。特別展示を鑑賞していると一人のカメラマンに声を掛けられました。読売新聞の地方支局の記者でした。どちらから来られましたと聞かれたので神戸からと言うと展示品をバックにしたモデルにされました。地方版に掲載されるそうですが神戸では見られないでしょうね。

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帰り道に長浜で下車して古い町並みをのんびりブラブラと散策しました。

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平日の夕方でしたが結構な数の観光客が訪れておりましたね。

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長浜の曳山祭りと子供歌舞伎は有名です。4月17日頃から始まるそうですがタイミングが合えば子供歌舞伎の練習風景が見られるそうで期待していたんですが、残念ながらヒッソリと静まりかえってましたね。
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長浜城にも足を伸ばしました。この辺りの桜は少し盛りを過ぎた頃で、湖面には花筏も見られ風情がありましたね。

こうして家庭サービスしておけば連休の山行も機嫌良く送り出してくれるでしょう。ついでに小遣いもせしめてやろうかな。

 

2016年4月 9日 (土)

歴史ロマン溢れる散歩道(其の2)

舞子周辺の散歩道で前回は五色塚古墳を紹介しました。今度は舞子墓園周辺を紹介しましょう。緩やかな丘陵地に広がる広大な墓園で神戸市が管理しています。

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私がジョッギングするコース横に気になる物がありました。「残念の碑」と記されています。何なんだろうと通る度に気になってました。

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過日、散歩の途中に足を止めて探してみました。そして見つけたのがこの木々に埋もれた碑です。「土岐一郎秋誉塚」と読めます。

「土岐一郎って誰やねんな?残念さんってなに?」

色々と調べてみると「残念さん」とは幕末期に志半ばにして「残念だ、残念だ」と言い残して無念の最期を遂げた志士を憐れんだ庶民の間に広まった一願成就の一種の民間信仰であったらしい。そこには幕末期から明治への激動の時代、非業の死を遂げた者に対する憐憫の情、そして新政府への反発と云う庶民感情も背景にあるようです。土岐一郎がどんな人物であったかは知りません。でも幕末期を雄々しく生き、そして時代の噴流に流され消えて行った尊王攘夷の志士の一人だったのでしょう。

「これでスッキリした。気になってたんですわ」

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この舞子墓園一帯には横穴式古墳が点在しています。私たちはここを「石谷」と呼んでいました。

P3030046墓園を周回する道路はアップダウンのあるとても良いランニングコースです。その道路脇の茂みを藪漕ぎすると古墳がありますが、ここを知る人は少ないと思います。なぜかと云うとここは舞子の地を愛した武藤山治が眠る墓所で竹囲いが有って立ち入れないからです。

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舞子公園の一角に移築された旧武藤山治別邸です。以前はここより少し東の海岸縁に建っていましたが明石海峡大橋の工事や公園整備で移情閣と共に解体移築されたのです。武藤山治とは鐘淵紡績(現カネボウ)の社長を務めた後、政治浄化の強い情熱を持って衆議院議員となりましたが政財界の腐敗を糾弾した矢先の1934年(昭和9年)鎌倉で暴漢の放った凶弾に倒れました。彼の遺志で亡骸は彼が愛した舞子の地に妻と並んで葬られたのです。

武藤邸の後ろに見えるのが舞子ビラ(旧有栖川宮別邸)ですが明治天皇の行幸や昭和天皇も皇太子時代に訪れています。これも祖母に聞いた話ですが大正天皇が皇太子時代にここで過ごされており

「皇太子殿下が海岸を散歩されるので砂浜を綺麗に清掃せよ」

と幾度か通達が出され、地元総出の大仕事やったと言ってましたね。

今は昔、この一帯は本当に白砂青松の景勝地だったんです。

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武藤家の墓所の中にある横穴式古墳は竹囲いの外から少し見る事が出来ます。舞子古墳群で土盛りが残り原型を留めた唯一の古墳です。

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この古墳は舞子墓園の中心部に有ります。土盛りは流出して円墳の石室部分だけが露出しています。
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これも石室が綺麗に残っていますね。こんな遺跡を巡るジョギングは退屈しません。

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この大歳山遺跡は舞子駅の北西にある舞子小学校裏の高台で見つかりました。紹介掲示の様にこの遺跡を世に知らしめたのは直良信夫氏ですが氏は中八木の屏風ヶ浦で「明石原人」を発掘したことで有名です。肝心なこの原人の骨は空襲で焼失しており、今となっては原人であったのか縄文人であったのか今もって解明されていません、だからロマンがあるんですよね。

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ここにも小さいながら前方後円墳が見つかっています。大歳山は私の散歩コースでは一息入れて景色を眺める休憩ポイントです。この後は楠(幸)の住む舞子坂の急階段登りが待っています。
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復元された竪穴式住居です。この復元住居では子供達に古代人の生活体験をさせるイベントが行われていたのですが最近もやってるのかな。貫頭衣を着て火おこし器で薪を燃やし、土器で料理をするんです。子供達は喜んだでしょうね。

ご紹介しました舞子周辺は本当に古代ロマンが溢れる地域です。興味があればトレーニングがてら来てみませんか、ご案内致しますよ。

2016年4月 7日 (木)

歴史ロマン溢れる散歩道(其の1)

私が住まいする舞子は神戸市の西端にあります。この周辺には歴史ロマン溢れる遺跡が点在しているのです。

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まずは有名な所と云えば4世紀頃に築造された「五色塚古墳」でしょうね。全長が194mあり、県内最大で全国でも40番となる大きな前方後円墳です。五色塚古墳の特徴は墳丘全体をビッシリと葺石で蓋っていることでしょう。葺石は淡路島から古代船で運んだものです。これだけの大きな古墳を築造する力からみると、この辺りを支配したかなりの豪族だと考えられています。どんな人物だったのか興味ありますね。宮内庁がどうので立ち入り規制もありませんし、皇室の関連はないようで自由に入れます。

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昭和40年代頃に発掘改修されて築造当時の姿になりました。私の子供の頃は鬱蒼とした雑木に覆われた藪山でした。

よく祖母からは、

「千壺はハメ(蝮)が居るから気ィ付けよ」

と言われたものです。

多くの円筒埴輪が並んでいたので千壺古墳と呼んだのでしょうね。終戦後の食糧難の頃は畑として開墾されて葺石も剥がして積み上げられており、濠も湿原でした。祖母が言うように蝮(マムシ)が生息していましたね。それでも私や友人達は学校帰りに寄っては、もう時効でしょうけど円筒埴輪の破片を掘ったり拾っては持ち帰り、ジグソーパズルみたいに引っ付けていました。思い出しても実に楽しい考古学発掘遊びでした。

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これは後円部です。この五色塚古墳は知る人ぞ知るパワースポットらしいです。古墳最上部の後円部の中心点で瞑目し意識を集中して宇宙と大地のパワーを取り込むんだそうです。この日も若い女性が中心部に素足で立って両手を空に差し上げています。五色塚がこんな事になってると最近になって知ったのですが、実際に行ってる人を初めて見ました。

終わるのを待って聞いてみました、

「どうですか?パワーは受け取れましたか?」

ニッコリ笑ってました。話の種に私も一度はやってみようと思う。

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こうして眺めて見ると昔あった広大な敷地の緑豊かな結核療養所の跡地には大きなのマンションが建ち、波打ち寄せた海岸は埋め立てられ、叔父が営んでいたカーネーション栽培温室跡地も住宅街となり、牛が居た放牧地も姿を消し、そして明石海峡大橋の開通と回りの景色は一変しましたね。

時代が変わってもここは本当に良い展望台です。是非一度訪れてみては如何ですか。

パワーも貰って下さい。

クラブ雲峰2016年総会

4月3日(日)はクラブ雲峰の定期総会です。

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神戸登山研修所は桜の名所です。春爛漫とあって今年も大勢の方が訪れ、満開の桜花を愛でていらっしゃいました。

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総会参加者は23名、松田、清瀬、山本の3氏も出席され、お元気な姿を見せていただきました。

創立50年を過ぎ、こうして新たな時代に向うクラブ雲峰は順調に新年度のスタートを切った。

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恒例となっている総会後の小宴会は盛り上がっていましたね。

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今年度はG4が運営に携わる最終年度であると公表されました。

「さぁ、最終年や!頑張るぞ!」

2016年4月 6日 (水)

忘れられた六甲の岩を探そう(NO.2)

4月2日(土)高ちゃん、トっちゃん、私のG3が芦屋川駅前に集まった。昔々、若かかりし頃、我々は芦屋川沿いに有った岩も登っていた。天狗岩、弁天岩、そしてその上流にあるネコモリ(おこもり)バットレスだ。寄り道して岡本バットレスも探してみよう。

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記憶を頼りに芦屋川右岸を進んだ。しかし道は動物霊園で行き止まりとなっていた。進行方向は全てフェンスで封鎖されているのです。開森橋まで戻り左岸の車道をテクテクと登る。日差しは強く汗が流れる。沿道の桜は満開でトっちゃん曰く、

「今日は花見ハイクやで、G3には丁度ええやろ」

車道を登り、資材置き場から芦屋川を眺めると天狗岩が垣間見えました。あの懐かしい前傾壁は全面防護ネットで覆われており昔日の姿は失われていました。川床に下る道も見当たりませんでした。

この岩は震災で荒地山から滑り落ちた岩でナマズ岩と呼ばれています。岩の保存会もあるようです。そんな岩を登ったら怒られますね。

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ナマズ岩の少し上手の車道脇に有るのが弁天岩です。車道に面した正面はさすがに登る事は出来ませんが二段になっている側面には古いボルトが残置されています。Mロックの「緑の魔境」にそっくりで苔てました。
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芦有ゲートから東おたふく山バス停を抜け蛇谷を辿り土樋割へ、そこから谷に入り二段堰堤を越えました。この谷は最高峰の東にあり黒岩谷と呼ばれています。なぜか我々はネコモリ谷と呼んでいてこの岩も「ネコモリバットレス」としていました。今は「黒岩」と云うらしい。この岩を訪れたのは何十年振りだろうか、雑木が生茂り様変わりしています。

「昔はこんな堰堤は無かったよなぁ、河原から取り付いていたぞ」

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トっちゃんの眼がキラリと輝きました。盛んにルートを追っています。真新しいボルトが打ち込まれていたからです。

「これはエエ岩やぞ、今度は装備を揃えて来ようや、エエもん見せてもろたわ」  帰り道は住吉道を下り途中から黒五谷~打越峠を越えて八幡谷を下ります。本日の最終目的地の岡本(甲南)バットレスを探すのですが登ったのが古い事で記憶も曖昧です。

「通勤の電車からも見えてたよな」

「そうそう、見えてたわ」

長い年月が経ち、その姿は藪に埋もれてしまっています。

残念ながらこの日、岡本バットレスに出会う事は出来ませんでした。

こうして「G3花見と古き岩探訪ハイク」は終了となりました。本当に楽しい一日やったね。

ネズフィッシングチームも春を迎えてます。

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淡路に釣行しました。同行者は30cmのガシラや32cmのムラソイを揚げています。こんな大型はそうそう釣れませんから、ここがいかに釣り荒れていない場所かがよく解りますね。私も25cmと23cmの良型を釣ってるのですが並べてみると見劣りしますね。

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