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2014年6月23日 (月)

平成26年度確保技術、セルフレスキュー講習会

平成26年6月21日(土)兵庫県山岳連盟の技術・遭難対策委員会と指導委員会が主催する講習会が今年も開催されました。

講習会の目的として。

最近のクライミングブームで多くの若者がクライミングに取り組んでいますが、クライミングの確保技術について専門的な講習会の開催が不足しているように見受けられる。今回、確保理論と確保実技、セルフレスキュー技術について開催し、正しい最新技術の普及につとめる。

この趣旨を受けて、近畿圏の山岳会から多くの岳人が神戸登山研修所に参集されました。

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総勢35名が09:00から16:30まで熱心に座学と実技に取り組んでいました。雲峰からは8名が参加しています。講習会への参加はクラブの安全対策の一環であり勉強の場でもあるのです。

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座学の内容は確保理論です。墜落時に支点並びにクライマーにどの位の衝撃と荷重が掛かるのかを数値的に検証するのです。

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「体重80kgで1m落ちたら?2m落ちたら?どんな力が掛かる?」

方程式を見てもチンプンカンプンです。

数式から得られた結果はかなりの衝撃荷重を示しています。

 「衝撃の荷重係数を計算する方程式は解らんわ?昔から数学は苦手やねん」

ロープやギヤーに強度表示で使われているのはKNです(キロニュートン)1KN≒100KGと思って下さい。

カラビナに⇔22とあれば立方向2200kgとなります。

兎に角、落下距離の長い大きな墜落をすれば数百キロの荷重が支点やクライマーを襲い、支点の破壊や身体的ダメージが起る事だけは立証されてます。クライマーのダメージをどう軽減させるか、これも確保技術です。

高校生だったトっちゃんや私達が初めて岩登りと称して六甲の岩に齧りついていた頃はハーネス等は有りません。ロープを胴にブーリン結びにしているだけでした。墜落したら地面に激突か、止まっても下手すると内臓損傷を起こす危険度が高かったのです。懸垂下降にしても今考えれば危ない事をしていたものです。

「全く、墜ちるという概念が頭に無かったよなぁ」

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また最近のクライミング事故で目立つのが懸垂下降中のアクシデントです。

本日の講習会ではこの問題点に関しての検証と安全対策が講義内容に含まれています。

ロープの結合法や末端処理の方法等をIP君から説明。

2本のロープを8字結びにするのは危ない。正にDEATH KNOT(死の結び方)です。

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懸垂時のバックアップをデバイスの上にするか下にするか、デバイスの位置をパスを使って上にセットする。色々の方法を検証します。

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座学を終え、猿山ロックで懸垂下降の実技講習です。

朝から小雨がパラつきましたが、実技に入る頃は曇天でした。蒸し暑くて汗ビッショリとなって講習会は続きます。

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参加者の多くが現役のクライマーですから懸垂下降に関しては問題なく終了となりました。午後からは確保とセルフレスキューの実技です。

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猿山を使ってセルフレスキューの実技が、ピラミッドウォールを使って確保技術の実技が行なわれています。

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KASのM君がビレイヤー、雲峰のトっちゃんがバックアップと両御大の並んだ珍しいワンショットです。

久し振りに顔を見た六摩会の安っさんとMさん。安っさんは相も変わらず海外を飛び回っているそうだ。

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7~8ピン目あたりかハングから2m以上は落ちます。ボード4枚分位をぶっ飛びます。

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ネズ君、ナオキ君、ユタカ君、トっちゃん達が落下係を交代で務めます。20回以上は落下したネズ君、ナオキ君、本当にご苦労様でした。

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リード落下の反動で体重差が大きいとビレーヤーの体は浮き上がります。壁に近い地点に位置取りしていないと壁に激突します。そして何が起ろうが決してロープから手を離してはいけないのです。

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軽量級のSさんのビレイです。上手く壁を蹴ってバランスを取っています。体重差で体は浮きましたがこれが緩衝材となって落下者にかかる衝撃荷重が軽減されているのです。

昨年のクライミング講習会に参加されていたSさんも相変わらず熱心に受講されています。

「Sさん、今度また一緒に練習しましようや!」

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セルフレスキューとは簡単に言えば登攀中に生じた危機的状況から手持ち装備を使っていかに脱出するかの技術です。

 これはリードが墜落して行動不能となっており、メインロープに掛かったテンションからフリーとなる為の「仮固定」をしているのです。

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次々と手順をこなしロープが固定されたら要救助者の収容となるのですが、それにはデバイスとパスを使った「振り分け懸垂」を行います。

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振り分け懸垂です。要救はパスに吊られて膝上辺りに乗る形です。デバイスの位置を上にセットしてバックアップを取り懸垂下降する。

こうして平成26年度確保技術講習会・セルフレスキュー講習会は無事に全てのカリキュラムを終えました。

 使用した装備品の撤去回収、意見交換等を経て17:00には解散となった。

 さて、ここからがMッチ、ナオキ君の出番です。

 「飲み会の会場は君等に任すわ、泡、泡・・・・・」

 「三ノ宮に飲み放題、喰い放題の中華があるんですがどうですか?」

 サンプラザB1にある「雲井亭」と云う中華菜館なのです。一人3000円で確かにその値打ちはありました。生ビールはピッチャーで何杯お代わりしたことか、老酒も飲んだ。それにしても君達の食欲には驚きました。あれだけの料理は何処に納まったんですかね。

「注文品は残さないようお願いします」

これは彼等に対して無駄な心配でした。

今度、「雲井亭」に行ったら張り紙が有ると思うよ。

「クラブ雲峰 OT様御一行は入店をお断り致します」

とね。

 

 

 

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