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2013年4月

2013年4月30日 (火)

これから、もっと登山の楽しさを知って下さいね。(本番編)

明神岳東稜予定を急遽変更して雪上基礎訓練をしようと計画された今合宿だった。    

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この景色をMッチや松っちゃんに見てもらいながら、雪山での基礎を学ぶと計画された五竜岳遠見尾根合宿っだのに残念ながら出発直前になってMッチは緊急事態発生で合宿参加が駄目になってしまいました。

「あれだけ楽しみにしていたのになぁ、でも仕方ない、山は逃げへんわ」

積雪期の山で生活技術(テント設営、雪洞)を含めた訓練を行なう予定です。講習生は松っちゃん一人だけになりました。

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4月27日(土)夜中、五竜遠見テレキャビンPに到着して仮眠を取る。天候は大町を過ぎた頃から雨になり神城では霙となってしまいました。夜は明けましたが天気の回復する様子はありません。それどころか霙は本格的な雪へと変わった。

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今日の行動予定は大遠見山辺りまで上がって幕営するとしています。しかし、現状は行動出来る状況ではなさそうだ。

コッチャンが言い出した。

「神戸の北ちゃんにメールしてこの地域の最新気象情報を調べて貰おか、それを聞いて今日の行動を決めようや」

返信メールが入った。今日は昼頃から曇りになり、明日は晴れ時々曇りとの事、強い寒気が入って大気が不安定となっているのは分かっています。

「よし、行こう、テレキャビンも動いたし、様子見ながら行ける所まで前進じゃ!」

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テレキャビンを降りて淡い期待も消し飛んだ。激しく雪が舞い視界も悪く、リフトは全て止まっています。

「リフトが止まってるのにスキーヤーやボーダーを上げて、どうするんやろ?」

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地蔵の頭も見えない吹雪です。視界の効かない中、リフトのラインに沿って進みます。

「松っちゃん、デビュー戦やのに初っ端から強烈な洗礼を受けますなぁ」

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地蔵の頭を回り込んだ所から登りに掛かります。本格的なラッセルの開始だ。予想外の雪ですからワカンの用意はしておらずラッセルは苦しいものとなった。
上部から雪まみれとなった重装備の単独登山者が下って来た。

「上は物凄い事になってますよ。とても進めたもんじゃないです」

そう言って、急ぎ足で下って行きました。

「・・・らしいで、覚悟を決めて行こか!」

GW遠見尾根のお気楽気分は捨てた。

「今から真剣勝負の冬山モードに意識を切り替えや!」

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スタートの遅れに加えてラッセルでピッチも上がらず、時間的にも大遠見へは届きそうもない。

1850mを越えた肩でテン場の整地をしているパーティーが居た。

「上に行かれるのですか?小遠見手前は凄い風ですよ。20mは吹いてるでしょうね。フッ飛ばされそうになって撤退したんですよ」

またしても、

「・・・やて、行く?行きます?行きましょか?・・・・・

ゴーゴーと唸る雪煙に突入した。

確かに吹き飛ばされそうだ、耐風姿勢でジッと我慢して風の息を見て前進する。その繰り返しで高度を稼いだ。

「Kさん、顔が真っ白ですよ、髭も眉も凍り付いてます」

「みんな一緒や、体温低下に注意せーよ!」

小遠見山とは指呼の間まで上がったが、

「アカン、何も見えん、目も開けられんわ!」

これ以上の前進は危険と判断して我々も退却すると決めた。

Img_0449風裏を探し、雪を深く掘り下げブロックも高く積みました。暴れ馬みたいにバタつくテントを必死に押さえ何とか設営を終えた。

「松っちゃん、こんな状況下でのテント設営作業は貴重な経験なるんやで」

唸りを上げて吹き抜ける風と雪です。

「ザック、装備類は埋まったら探すのが大変やから、一ヶ所に集めて」

   Img_0450_2靴を履いたまま、ウェアーもそのままでテントに潜り込んだ。雪だらけになるけど、それより避難が優先です。ガスバーナーに点火すると人心地付いた。

「やれやれ、生き返ったなぁ、松っちゃん、どうや?」

「テントの中って極楽ですね、暖かいわ!」

   P4270015002一晩中、風の咆哮は続いた。ドーンと突き上げるような突風がテントを変形される。

明け方まで浅く短い眠りを繰り返す。そんな中でもコッチャンの鼾が響いていた。

「コッチャンの鼾は風の咆哮に負けてないで、ええ勝負や!」

明るくなっても風は止まず、外はご覧のようなブリザードでした。これでも昨日よりは好転したようです。

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風が少し弱くなってきた。天気は急速に回復しつつあるようだ。

登頂は無理でも行ける所まで登ろう、そして松っちゃんの雪上訓練もしよう、急ぎ出発準備にかかる。

P4280029_2001我々より上部には入山パーティーは居ない。新雪にトレースを付けて行く。

「今日も潜るでぇ!息が上がるわ!」

 Img_0459昨日あんなに苦労した小遠見山を越えた。萬ちゃんと松っちゃんはその先を目指す。

私はコッチャンの待つテントに下る事にした。

「これから天気は大丈夫や、春の雪山を楽しめるはずや、頑張って!」

テントに戻り、二人で周りの除雪とテントのチェックや整地に汗を流した。  

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今日は昨日と打って変わって良い天気となり続々と登山者が登って来る。ここに3パーティーが幕営している。普段なら通過するこんな低い地点にテント場が出現する事はありません。状況が悪かった事は一目瞭然だ。

 「昨日の嵐は凄かったでしょうねぇ、あの中で頑張ってたのですか?」

 呆れられたのか馬鹿にされたのか。

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コッチャンが小遠見山まで登ると云うので、もう一度、私も行く事にしました。

 早朝にトレースした跡は多くの登山者に踏まれて楽々と歩ける一級国道と化していた。

 「天気は良いし、トレースもしっかりと付いて、これが本来のGW遠見尾根や!」

二人は結局、白岳の斜面まで行ったそうだ。新雪に覆われトレースの無いベッタリとした斜面は今にも雪崩そうで気色が悪く取り付かずに引き返したと云う。

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「そうや、それが正解やなぁ、ヤバいなと感じたら躊躇せず止める、流石は萬ちゃん、良い判断やね」

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我々OBはそんな彼に全幅の信頼をおいているのです。

昨日、残念な事に白馬大雪渓、杓子で事故が発生したようだ。

防災ヘリが天候回復を見て出動している。

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小遠見山で彼らを出迎えて記念撮影です。

松っちゃん、曰く、

「感動的な景色やなぁ!帰りたくなくなるわ!」

そう思ってもらえれば萬ちゃんの企画は大成功です。

コッチャン、曰く、

「俺は腰と膝が痛いわい!」

 Img_0517こうして冬山と春山の両方を味わう一度で二度美味しい、そんな合宿は無事終わった。

「君達の顔は汚いねぇ、真っ黒やで!眼鏡猿みたいや!」

  

       (  雑   記   )

 

仕事の関係で私達は4月30日迄には戻らなければなりませんでした。それさえ無ければ、予備日を使って、もう半日で五竜岳は登れたでしょう。今回はスッパリと諦め、そして各々の仕事へ戻って行きました。

私の場合は山から海へ、行先は大阪南港です。

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宮城県石巻市の(株)ヤマニシで震災後初受注され進水した第1091番船 うりずん が大阪~那覇~博多航路に就航したのです。

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小雨に煙る大阪南港A4岸壁に信号旗を満船飾に掲げた真新しい船体が接岸しておりました。

「ほぉ~、エエ船やなぁ!就航おめでとう!」

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船名の うりずん とは沖縄の方言で豊穣をもたらす恵みの雨が降る季節を言います。

沖縄航路に就航している船には沖縄に因んだ船名が多いのです。

ニライカナイ (海の彼方にある神々の島)

みやらび   (若い娘)

かりゆし   (目出度い、縁起が良い)

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流石に最新鋭船です。電子航法機器がビッシリと並んでおります。

久し振りに嗅ぐ新造船の香りは良いものです。    
  

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この船の巡航速力は19.2ノット(時速で35.5km)のスピードで航行します。 大坂から沖縄那覇新港まで38時間を要する航海なのです。

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この船とのお付き合いがこれから始まります。山に登りながら船の仕事をしている私は海も船も大好きなのです。

うりずんの無事航海を願う国際信号旗を思い浮かべました。

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         Bon Voyage!(ご安航を祈る)

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2013年4月24日 (水)

これから、もっと登山の楽しさを知ってくださいね。(入門編)

低山ハイクや読図訓練を一緒に楽しんでいたMッちゃんが、連休に五竜岳を遠見尾根から登ります。初めての雪のアルプス挑戦だ。

春山を登るにはピッケル、アイゼンのコンビネーション技術を身に付ける必要がある。芦屋ロックガーデンで基礎練習をする事にしたのです。

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地獄谷を通りA懸の下でアイゼンを装着します。アンザイレンし、手にはピッケルを握り、本番に向けての練習開始です。

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岩尾根をコンテで歩いております。

「アイゼンの爪を引っかけないように注意して歩くんやで!」

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今日は雨上がりで空気も澄んで生駒信貴葛城から和歌山までクリアな展望が広がっています。

芦屋ロックガーデンは初めてだというMッちゃんは、

「ロックガーデンって、エエ所ですねぇ、景色が最高やね!」

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正に手取り足取り、懇切丁寧な萬ちゃんの指導が続きます。

この日の万物相周辺は連休を控えて、アイゼンワークを行うパーティーが多く訪れておりました。

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上からは萬ちゃん、下からはコッチャンと生徒一人に2人のコーチです。

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「Mッちゃん、贅沢な講習会やなぁ!」

「練習でこれやから、本番が楽しみやわ!」

抜群の体力を持つMッちゃんですから、雪上技術を身に付ければ恐いもの無し、遠見尾根を駆け登るでしょう。

そして、場所が変わった、こちら妙号岩では、ナオヒデ君、トッちゃんがクライミング初歩を指導しております。

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このお二人はナオヒデ君の知人で、氷ノ山、大山にも一緒に登っております。先週にはインドアクライミングも体験し、そして今日が初めての外岩体験なのです。

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「少し怖いけど、楽しいですわ!」

テラスに腰を下ろし、登山の楽しさ、奥深さ、そして、そこに潜む危険性に付いて色々と話しました。

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「皆さん、これからもチームメイトとして一緒に登山を楽しみましょう」

「俺もオチオチしとれん、負けんように頑張りますわ」

(雑  記)

我が家に居座る山の神は、どうした事か、何を思ったのか、歴女となってしまいました。そして友人達と、あちこちの遺跡や史跡を巡っております。

つい最近も岡山の備前高松城跡を訪れております。帰宅して羽柴秀吉の水攻めの講釈を聞かされました。

「ほう、よう勉強してきたなぁ、感心やね」

「どうや?天気も良いし、近場の歴史探訪に行くか?」

仕事休みの平日の午後です。家内と二人で三木城跡へと出掛けました。

秀吉の干殺し(兵糧攻め)で有名なのは、備前高松城、鳥取城、そして三木城です。

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2年近くの籠城戦の末に落城した三木城です。

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23歳の若さで果てた城主別所長治の像がありました。

一族の自決で城兵や領民の命を救った名君として三木市民の誇りなのです。

「今はただ、うらみもあらじ諸人の、いのちにかはる我身とおもへば」

こんな辞世の句碑も建っておりました。
 

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三木市郊外の平井には、この地で没した竹中半兵衛の墓所があります。 秀吉の本陣が有った平井山、今は一面のブトウ畑が広がっています。

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我が家の歴女は熱心に周りを見て回っております。

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帰り道に神戸市西区櫨谷にある端谷城跡にも寄ってみました。三木城の支城として衣笠一族が秀吉軍を迎え撃った最前戦です。

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自然の断崖と、ご覧の大きな掘切りで守られた難攻不落の端谷城でしたが激闘の末、別所氏の三木城と運命を共にしました。

「これ、人の力で掘ったんやね、昔の人は凄いねえ」

  

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半日で歴女様を近くの史跡へとご案内して回ったのです。

「どうじゃ!俺もお前に負けん位の歴史知識は持ってるやろが!」

近郊で歴史探訪の一日を過ごす、これも一興です。足と頭の両方が鍛えられますよ。

 

   

2013年4月16日 (火)

ヒカゲツツジを見に行こう(向山)

日曜日は県民大会(国体登山競技県予選)のボルダー競技がアネックスKOBEで開催された。私も手伝いでアイソレーション担当として選手の誘導にあたっておりました。

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ハル君から向山のヒカゲツツジが見頃を迎えているので観に行きませんかとのお誘いメールが入った。

「ヒカゲツツジは知ってるけれど、向山って何処にある山なん?」

花に興味が無くて、その方面にはとんと疎い私です。

「月曜日は仕事も空いてますから参加させて下さい」

帰宅後、さっそく向山をインターネットで検索した。

「成程、丹波市に有る山かぁ、ヒカゲツツジの名所なんや」

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剣爾山(416m)から見る向山連山です。左から登り、周回しました。

     
歩く距離は大したことはありませんが、スタートからの急登と、特に登山終盤の清水山から麓までの急降下が今日のポイントだと聞かされた。

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向かった先は丹波市氷上町石生(いそう)、ここには日本で一番低いとされる分水点が有り、水分れ(みわかれ)公園と云う名称で整備されています。

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ここで瀬戸内海と日本海へと流れが分岐しているんです。

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こんな案内看板が出ておりました。兵庫県民として生れ育った私もここは知りませんでした。

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分水ポイントも客寄せの目玉になるんですね。
水分れ公園手前に無料駐車場があり、その近くに観音堂登山口と登山道表示がありました。

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害獣除けゲートを抜けて急な登りを進むと、コバノミツバツツジが満開でした。

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途中のビューポイントから氷上町、山南町方向を眺めます。右に見える2個のピーク下が登山口です。

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登るに連れて花が増えてきました。ピンクのコバノミツバツツジと真っ白な馬酔木が一緒に咲いております。

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真打ちのヒカゲツツジ登場です。満開の花盛りだ。

   Img_0309_2薄クリーム色の美しい花です。

Img_0312_2   「おーっ、ヒカゲツツジはやっぱり綺麗やなぁ」

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私同様、花には全く興味が無いコッチャンも、一応はご満足の様子でございました。  

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登山道は花のトンネルとなっております。ヒカゲツツジをこの時期の山中で目にする事はあります。しかし、これ程の群生を見たことがありません。全山に広がる花回廊はお見事の一語に尽きる。

Img_0326_4向山山頂からヒカゲツツジの群生越しに望む春日町方面です。
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向山山頂で昼食の準備をする面々。メニューは明太子スパゲティーとフレッシュサラダ、トーストしたバケットにデザートはパイン缶詰と紅茶です。

「豪勢やね!最近のナオヒデ君やMッチに負けてないな」

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下って行く途中に天狗岩と云う展望ポイントがありました。

冬に登った事があるコッチャンはこの岩を記憶していました。

「ここを過ぎたら、もう終わりやでえ」

成程、間もなく麓に到着しました。

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「それにしても君達は色々と無名の山や植物に詳しいね、感心するわ」

「今日は誘ってくれて有難う御座いました。花を見て気持ちが少し晴れましたわ」

 

2013年4月14日 (日)

わぁー、これは寒いわ!(春の大山)

大山に行くぞ、コッチャンから連絡を受けました。事前に伯耆の山荘に居するK先輩に依頼して現在の大山画像を送ってもらった。

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「今年は積雪も大した事なく、雪も早くに消えて山は黒々としている」

伯耆の仙人はそう仰った。

どうやら残雪を楽しもうという我々の目論見は淡雪の如く消え去ったように思えた。

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それでも4月11日(木)参加者6名がやって来ました大山山麓へ。

「な、何んや!真っ白やないか!写真と違うぞ」

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本日の宿営地は下山野営場です。キャンプ場内は新雪に覆われており、乾いているパーキングエリアにテントを設営した。

「なんか凄い事になってるなぁ、昨日あたりに降ったんやろね」

夜中にも小雪が舞い、明け方はかなり冷え込んだ。

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トレースの全くない新雪を踏んで、早朝の大神山神社の石段を上がります。

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大山北壁はご覧の様に厳冬の様相となっておりました。

「雲の流れが速いなぁ、稜線に出たら厳しいぞ」

元谷の河原も強烈な勢いで風が吹き抜けています。

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本日の登行ルートです。今年は末端から七合尾根に沿って直上し夏道に抜けることにしています。

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七合尾根末端です。この辺りで新雪が20~30cm程は積もっております。

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「新雪でも湿っ気た雪やね、重たいわぁ」

「4月中旬の大山やもん仕方ないわ」

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アイゼンが団子になって靴は鉛を付けたように重くなる。

Img_0285顔を上げると夏道七合目が見えています。見上げる稜線は雲が凄い勢いで流れ、風が唸っている。

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こんな状況下で私の携帯電話が鳴った。今日は平日です。私達以外の労働者諸君は日本経済再建や家族のため懸命に働いています。

「Kさん、何処に居ますか? 昨日お願いした見積り依頼の回答を大至急、欲しいんですよ」

まさか仕事を抜けて大山に登っているとは言えませんでした。

以前にもジャンの飛騨尾根を登攀しての下山中に仕事の電話が入った事があった。世の中が便利になったと喜ぶべきかどうか。

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七合目から山頂へは3名が向かいました。

私とトッチャンはハー君の待つ六合避難小屋に下ったのです。

そして風の当たらない避難小屋から電話を掛けて仕事の続きです。

寒風吹き荒ぶ氷点下の山中から常夏の沖縄と話しをする、考えたら凄い時代になったもんだ。

P4120089_2体が振られる程の強風の中、弥山山頂に立った。

誰も居ない、3人だけの山頂だった。

「長居は無用や、写真を撮ったらサッサと下ろう」

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これが4月12日(金)12:00の大山主稜線です。

どう見ても厳冬期の姿だ。

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山頂避難小屋の温度計は-5℃を指しています。風は15m以上間違いなく吹いている。体感温度は-20℃近くにはなっただろう。
P4120102_2大山キャラボクの群生も樹氷と化しつつあった。

「風を避けられて助かる、何せ手袋も凍り付いたもんなぁ」

Img_0290夏道五合目からは行者谷ルートに沿って元谷に下った。

 

この荒れた天候も今日迄だろう、低気圧が東方に去れば寒波も終わる。

思わぬ春の大雪?を楽しませてもらったと大山に感謝して帰るとしましょう。

2013年4月13日 (土)

平成25年度定期総会

平成25年4月7日(日)はクラブ雲峰定期総会でした。

神戸登山研修所には例年に比べて少し寂しい参加者数ですが12名が参集しました。

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少ないながらも議決権を持つ会員の半数は出席しており総会は成立した。議事に入り、多くの課題を含んだ本年度総会は真剣な討議の場となりました。

議事に先だって、昨年末に逝去された友光幸二氏に黙祷を捧げた。

  (代表挨拶) 

会員の皆さんにまず感謝の意を表します。お陰様で昨年度はACTIVITY & SAFETYの目標のもと、多くの山行を大きな事故も無く行うことが出来ました。これは偏に日頃からのトレーニングや諸兄の安全意識の向上によるものであると感じております。また兵庫県山岳連盟への多岐に亘る協力活動にも感謝を致します。本年度も引き続きACTIVITY & SAFETYの目標をもって多くの山行を安全に実施する事と兵庫県山岳連盟への協力活動を維持していきたいと考えておりますので宜しくお願い致します。

(議事)

平成24年度の活動報告

安全登山に関する取り組み報告

会計報告(収支報告、新年度予算案)

装備計画、岳連に於ける担当業務報告

平成25年度の山行計画の提示

創立50周年記念行事について

新人会員募集

来年度にはクラブ創立50周年の節目を迎える。この長い年月の中でクラブの内情も変遷を繰り返してきました。そして現在の組織運営上で問題となるのが会則(規約)なのです。

現状に即しない条項が多くある。速やかなる規約改訂を行おうとの意見は一致をみております。

改訂すべき条項や文言に付いて検討する。

この議題が今年度総会で最も時間を掛けて討議されました。

基本となるべきクラブ雲峰の会員とは?この定義付けが曖昧なのではと言う意見も出ます。(会員、創立会員、賛助会員、会友とは)

侃々諤々、各自が自らの思いや意見を述べました。

近々には規約改訂の叩き台を作成し再度の討議を経て合意の運びとしたい。

12時に始まった総会は16時まで続きました。例年のようにアッサリと手打ちし、花見の宴会となることは今年はありませんでした。外は春の嵐が荒れ狂って僅かに残った桜の花びらを散らせています。

「残念やな、今年は桜の下での宴会は中止!」

「それやったら、三ノ宮へ繰り出そうや」

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行き付けの居酒屋の一角を占領して総会打ち上げ飲み会を開催しました。

先程まで口角、泡を飛ばして目を吊り上げていた面々です。

「議論は終わった!飲むぞ!食うぞ!」

飲んで、食って、喋って時間はアッという間に過ぎてしまう。

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三ノ宮高架下にJAVA(ジャバ)と云う喫茶店があります。ここは開店から60年も経っている知る人ぞ知るJAZZ喫茶なのです。ゾロゾロと酔い覚ましに流れ込みました。

流れるJAZZを聴き、サイフォンコーヒーを味わって、話は尽きませんでした。

この雲峰ブログもクラブの活動記録として山行後には当事者が投稿するよう努力しようと決められました。

「はぁ?寄稿するよう努力する!頼むから必ず書いてくれや!」

2013年4月 7日 (日)

大腸内視鏡検査騒動記後日談(懐かしい剣持君の名前と出会った)

先週末、退院後の要経過観察として予約していた病院へと出掛けた。

「先生、確認しますけど、私の場合はポリープの一部が癌化してたんですよね?」

「あなたのは大腸癌ですよ。ただ初期だったので内視鏡で切除して治療は完了です」

私は大腸(横行結腸)癌の初期だったそうです。この段階で発見されて非常にラッキーだったと何度も言われました。1年後に再度の検査を受け、問題なければ次は3年後の検査となるそうです。

どうぞ皆さんも内視鏡検査を受けて下さい。登山と一緒です。心掛け次第で自らの命は守れる!

それにしても、ここ最近のリバウンドは凄まじい、体重計に乗るのが怖くなります。

「Kちゃん、細くなったなぁ、スッキリしたやんか」

退院直後に、こう言われたのも一瞬だけでした。

Dscn0578情けない事に、ご覧のようなポッチャリ体型になってしまい戻りません。絶食の反動もあり、当然の結果なのでしょう。食欲旺盛で、食っても食っても腹が減ります。

「お前の腹はスカッパーみたいやね、御飯が惜しくて言ってるんやない、腹も身の内やよ!」

昔々、高校生の頃、今は亡き母に言われた事を思い出しました。

スカッパーとは船に装備された排水口やゴミ捨て口の事です。垂れ流しですから、「お前の食欲は底無しか」と、漁師の娘だった母は船舶用語を使って言ったんでしょうね。

そうなると生活習慣病も危険レベルに近づき、食事に関してコントロールの必要ありと、イエローカードを付きつけられました。

そんな或る日、古ちゃんから妙号岩でトレーニングしようとお誘いがあった。重い体をドッコイショと起こし、出掛けて行きました。

Dscn0585先々週の百丈岩クライミング時より5kg近くの体重増加なのです。

「古ちゃん、大丈夫や、このウェイトでも体は動くし、問題なく登れますわ!」

Dscn0583何本かリードしました。確かに体重の増加は感じますが、それを支える筋力に衰えは見えないようです。

「快調や!軽い、軽い、行けるでぇ」

Dscn0593岩場に照り付ける日差しは夏を思わせる。短時間で5~6本程を集中的に登って終了とした。

「暑いのう! 今日のトレーニングは、これ位にしてコーヒーでも飲みに行こうや!」
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今夏には2ヶ月以上を掛けて欧州を巡る旅へと出掛ける古ちゃんです。

「凄いなぁ、豪勢やな、俺なんか国内も知らん!」

こうして妙号岩での一日は楽しく終了した。

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我が家に戻ってメールを見ると、コッチャンとK君が鹿島神社から桶居山周辺の低山ハイクに行くとの記載がある。

「俺も参加させてくれや!汗をかいて減量したいねん」

無理を言って飛び入り参加させてもらった。

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 鹿島神社を起点として、こんなコースを設定しています。

今日はお花見気分でノンビリ散歩を楽しむのです。

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桜が満開の参道は多くの参拝者と花見客で賑わっていました。旨そうな香に誘われ名物のホカホカと湯気の立つ柏餅を買いました。

「俺は2個食いますからお願いします」

珍しくK君が言います。彼の場合は私とは逆に、もっと体重増加に努力してほしい。

「おー、食え、食え、幾つでもエエぞ!」

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「今日も暑いから、飛ばさんとユックリ登れ!」

岩場を渡る風が気持ち良くて、ついつい調子に乗ってピッチが上がりました。

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鷹ノ巣山周辺の山肌には焼け焦げた木々が残り、大火の痕跡を留めています。それでも自然は逞しい回復力で緑の新芽を芽吹かせている。

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この辺りに来るとクレー射撃の銃声が轟いていた山間の射撃場は姿を消していました。その跡地には多くのソーラーパネルを設置する基礎工事が進んでおりました。

P3060028今の時期はミツバツツジが満開です。岩場に鮮やかな色彩が映えています。
P3060035桶居山にやってきました。この方向から見ると良い形に尖がっております。

「あの山頂まで駆け登ったるぞ!」

エンジン全開です。山頂で飯を食いますから、今から全エネルギーの放出だ。

「カロリーを完全燃焼させんと体重が減らん!」P3060043帰路は支尾根の送電線巡視路を辿って佐土新の村落に下ります。

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麓からは畦道を歩き、住宅街を抜け、県立別所高校の方向へと向かいました。

ここから最低鞍部を越えれば鹿島神社への最短ルートだ。

鹿島神社参道に戻り、また柏餅を家への土産にと買いました。オマケに貰った餅を頬張りながら歩きます。

「何や!Kちゃんだけかい!」

「そうじゃ、君ら貧乏人の冷やかし客にはくれんわい!」

(追記)

帰路での事です。鹿島神社裏手の百間岩下で散歩中の初老男性に声を掛けられた。

「お宅は見るところ、登山歴が長そうですなぁ」

「はぁ、高校生時代から登ってます」

「私の同期で何十年も前にエベレストで行方不明になった奴が居るんですわ、えーっと、名前をど忘れしたなぁ?」

「さて、僕らと同年齢でエベレストで死んだ人ねぇ?」

考えたけれど見当が付きませんでした。

立ち話を終えて、歩き出しました。

すると、

「おーい、思い出したぁ!剣持と云うんやけど、あんた等、知ってるか?」

ドキッとして立ち止まった、知ってるかどころじゃありません。

「おーい、コッチャン、この人なぁ、剣持君の同期なんやて!懐かしい名前を聞いたわ

私と同年代の彼は今を去る44年前の1968年(昭和43年)に23歳の若さでヒンズクシ山脈の氷河で消息を絶ってしまった。

敢えて彼が逝ったのはエベレストではありませんと訂正はしませんでした。ヒンズクシと言っても恐らくは理解されないだろう。

パキスタンへの出発を数日後に控えた夜、当時、剣持君が勤めていた神戸好日山荘(その頃、元町にも店が有った)近くの飲み屋で二人だけの壮行会を開きました。

お互いの健闘を誓って別れたんです。

それが彼を見た最後となってしまいました。

思わぬ場所で”剣ちゃん”の名前を聞きました。

生きていたなら、今頃は兵庫県山岳連盟の中心的指導者として後継者を育てたであろう、惜しい男だ。

2013年4月 1日 (月)

スキーシーズンは終わったね。(愛車のデビューだ!)

今冬は早くから相当な積雪を見ました。スキーも去年並みに4月中旬までは楽しめると思っていたのに、暖気が入ったり、雨が降ったりで、積雪は見る見る消えてしまいました。

「ハチ北が30~31日の2日間で営業終了らしい、リフトが1000円で駐車場も無料やて!」

「雪は有るんやろか?どの辺りが滑走可能なんやろ? とにかく行ってみよか」

今シーズンは終わったと一旦は仕舞い込んだスキー、再度の登場となりました。

P1010001早朝のスタートは辛いし、金曜日夜からの出発にしました。今夜は八鹿道の駅で寝る事にしたのです。

P1010002夜食は豚肉、水菜、豆腐を使ったハリハリ鍋です。

「旨いなぁ、ビールも酒も最高や!」

先月に下した我が愛車のお披露目でもあり、デビュー戦の祝杯です。

Dscn08341これは先代の KUROSUKE Ⅳ (ホンダ アクティ)です。

何度も信州を往復し、我々の足や寝室となり頑張ってくれた相棒でした。

P2150001
これは先々代の KUROSUKE Ⅲ (ホンダ 旧アクティ)です。

この車もよく走ってくれました。17万キロをノントラブルです。富士山5合目へ3回も登ったし、西日本エリアは殆ど走破した強者でした。

子供達が小さい頃は家族でオートキャンプに出掛けたものです。

「我が家の旅行は旅館もホテルも関係無しの貧乏旅やね」

と女房がボヤいていました。

P1010003_4そして、これが KUROSUKE Ⅴ (ダイハツ ハイゼット) です。

今回、初めて泊まり込みでの使用となったのです。これからは歴代の車にも負けず、きっと期待に応えて頑張ってくれる事でしょう。

Img_0227私が使用する車はすべて4ナンバーの貨物車です。ご覧のように後部座席を畳めばフラットで広い居住空間を確保する事が出来ます。(三名がゆったり出来るスペース)ハイルーフ部分には棚を付けており、コンロ、炊事具、寝具等を収納しているのです。

Img_0002若い頃はこんな事もやって、車はテント代りとなり厳冬期の新穂高辺りまで雪の峠を越えて入っておりました。

釣道具、スキンダイビング装備も積んで、食材は自給自足。こいつを駆って、気が向けばフラッと一人旅に出るのです。

「私が最も長い時間を過ごす動く自室ですわ」

P1010004ハチ北にやってきました。野間ゲレンデは完全なる草原となっており、リフトを2本乗り継いで上がった北壁ペアリフト付近でやっと雪が出てきました。

     P1010006002「う~ん、これは滑る所が限られるなぁ、北壁もダメやね」

雪の少なさに茫然とする二人です。

     P1010005_23月30日(土)AM09:00のゲレンデです。

「午前中のコンディションが良い内に何本か滑ったら今日の元は取れるやろ」

    P1010015日も高くなり、時間が経つに連れ、スキーヤーやボーダーがこの斜面に集中してきます。狭い雪面は忽ちの内に荒れてしまいました。





     P1010007
「今日は春の悪雪を滑る練習やと思ってよ」

Photo

「Kちゃん、基本を忘れてる! 今シーズン中に覚えた事はしっかり復習して、来シーズンに繋げるんやで!」

P1010008  P1010008_2何とか滑れそうな斜面を探してスタートします。雪の消えた所には雪を運び、整備して辛うじて今日のオープンに漕ぎ付けたのであろうゲレンデ整備の努力が垣間見えます。

     P1010011「今シーズンの最後を飾る一本はバッチリと納得の行く滑りで締め括れよ!」

     P3300015_2昼飯は雪の消えた草原に座り込んでラーメンを炊いて食いました。ノンビリを寝転んで紅茶を味わい、流れる雲を眺める。

「スキーはもうエエわ、早いけど帰ろうや!」

長いゲレンデを下りのリフトに揺られて戻って行きました。

「氷ノ山の大段平やったらまだ雪は有るぞ!」

まだ残雪を追って行く事を考えているようです。

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