2018年1月 8日 (月)

神戸登山研修所(兵庫県山岳連盟)のお化粧直し。

Dscn5093_3

兵庫県山岳連盟が活動拠点としている神戸登山研修所も築50年を迎えようとしています。

 この研修所が竣工した1970年時、私は23歳でした。その頃、私の月給は3万円弱?位でした。そこから会館建設にクラブを通じて半強制的なカンパで数千円を出したのですから大きな出費です。当時の兵庫県山岳連盟の会長は宮崎辰雄神戸市長でした。我々のカンパ等の資金ではとてもこれだけの施設は建設出来なかったのですが、会長が現役神戸市長だったと云うことも大きかったのでしょうね。さすがに「株式会社神戸市」と言われただけの威力です。巨額の建設費用を調達し全国屈指か全国初の登山研修所が完成したんです。

落成式が盛大に行われましたが兵庫県山岳連盟内では若輩者の下っ端だった私は前夜から泊まり込みで準備に追われ当日は確か駐車場の案内係の裏方仕事でウロウロしていたと記憶しております。ですから式典には出席も出来ず落成記念の集合写真には私の姿はありません。

私の人生はいつも下っ端で裏方です。陽の当らない暗い日蔭の道を今も歩んでおります。 

完成した「神戸登山研修所」は兵庫県山岳連盟が神戸市に寄贈し、市が連盟に運営管理を委託する形となり年間維持管理費も潤沢に送り込まれたのですが、そんな蜜月時期は長く続きませんでしたね。

Dscn5035

そんな我々、神戸の山屋の思いが詰まった「神戸登山研修所」も最近は老朽化が目立ってきました。
何故か建物の南面と北面は窓枠もアルミ枠に替えられ外壁塗装も行われているのに肝心の正面玄関側だけが薄汚れ壁にはクラックも入っていて貧相な姿を晒したままです。

「改修工事するなら正面側が優先やろに、何でここだけを残すんやろ?」

今年は兵庫県山岳連盟創立70周年なんです。記念式典や祝宴も開かれ多くの来賓や来館者を迎えます。

Dscn5059
それまでに何とかしたい、館内照明を全てLED照明に替え、ロビーの読書談話コーナーのテーブルやイスもカラフルで洒落たデザインの物に入れ替えられました。そうなると益々、外壁の汚れや傷みが目立ってきました。

Dscn5060
阪神淡路大震災でも大きな損傷も受けず被災直後からサブグランドをヘリポートとし、研修所は自衛隊救援部隊の前線本部に提供され大きな働きをしました。

さすがに宮崎元市長が強い意気込みで建設したものだけに最近点検した一級建築士も感心する耐震強度を今も見せています。そんな頑丈な建物も細部をチェックして回ると傷みが出ています、損傷個所を見つけては樹脂をクラックに注入しモルタルと防水ペイントで小まめに補修して回りました。

そこで思い切って研修所の周辺にも手を加える事にしたのです。昔の様な補助金も無く、厳しいお財布事情なので工事に大金を支出する事は出来ません。頼りになるのはボランティアの力です。やれる所までは一人でやってみよう、そうすれば誰かが助けてくれるだろう。

神戸登山研修所のヒマラヤ杉を伐採する。 ← クリック

そして正面外壁の補修と塗装に取り掛かる事にしたのですが、これが思ったより大変な作業でした。

脚立に乗り、ロープを張りセルフビレイで壁にブラ下がりローラーと刷毛で手塗りするコツコツと地道な作業が続きました。

Dscn5036Dscn5037
約半分の塗装を終えましたがここからは一人では出来ない高所作業となります。屋上からスタティックロープを下し、2階会議室の各窓から梁に打ち込んだアンカーボルトにロープを引き込んで固定します。前後2台のユマールでセルフを取り安全を確保しての塗装作業です。足場も組まずロープを使っての高所作業はクライマーだからこそ出来る職人技?ですね。

こうなるとトっちゃんに頼むしかありません。

「トっちゃん、頼むわ!研修所の外壁塗装工事やるねん、手伝ってくれるか?」

やはり長年の友は有り難いです。

快く引き受けてくれました。

Dscn5038
夕方が近づきペイントも無くなり両サイドの上部塗装と劣化部分の補修作業が残ってしまいました。

トっちゃんと今後の作業方法を検討し、作業は延伸梯子とバックアップ用にロープを使って、上下二人で連携しながら効率良く作業しようと決めました。

しかし、その延伸梯子が重くて長くて二人で持っても高い壁に掛けることが難しいのです。延伸用の引き上げロープも破断しており交換しなければなりません。次回の工事までには作業体制を完了させますが前途多難ですね。特に高所作業では安全が第一です。以前に起った受傷事故だけは避けたいので慎重なんです。

二人とも全身ペンキだらけになりました。神戸マラソンのスタッフジャンパーがこんな所で役に立ちましたね。

「お前の顔もペインティングされてるぞ!」

Pb110186

伐採後、クライミングエリアへ運び下され仮置きした「ハセガワベンチ」です。これも手を加えベンチとして再生完成させなければなりませんでした。

Dscn5039

サンダーで表面と腐食部を削り足元も高さを調整して土中にモルタルを打って固定してます。形はこの付近に山から下りてくるイノシシをイメージしベンチ兼オブジェとしました。仕上げは無色の防水防腐塗料をタップリと塗り込んで自然の肌合いそのままにしております。

ヒマラヤ杉を伐採し偶然にもこの形を生み出した長谷川君を讃え正式に「ハセガワベンチ」と命名します。

Pc160036
これは丸太を半割りにしたテーブルと丸太を切ってスツールをしたものです。陽溜りで冬も暖かくマッタリ出来る空間を作りました。これもサンダーで磨いて防水防腐加工のみとし、原木を組み合わせて据えているだけです。こうして樹齢50年のヒマラヤ杉は形を変えて神戸登山研修所に蘇えりました。

Dscn5063
これは大理石製のテーブルとスツールです。天板と脚部の接合面が傷んでグラグラと不安定だったので補修強化し足元には白い玉砂利を撒きました。

解体した時、天板の裏を見ますと「神戸登山研修所落成紀念 贈中華民國台湾省山岳協会」と刻まれていました。大理石の産出とその加工品で有名な台湾東海岸の花蓮で製作されたものですね。落成記念式典にも台湾から来賓として大勢が出席されていました。台湾遠征で隊長を務められた井上先輩が台湾からの賓客の接待担当でしたね。

私達が1969年に台湾中央山脈雪山(次高山)南壁を初登した遠征では台湾山岳協会に大変お世話になったんです。兵庫県山岳連盟と台湾山岳協会とは深い交流がありました。その当時、台湾山岳協会のトップは周百錬会長でした。宮崎神戸市長の親書を携えての訪台なので大歓待を受けました。台北松山空港には「歓迎 訪華親善登山隊」の横断幕が掲げられていて。それを目にした時は自分達の事と理解出来ず、ボンヤリと眺めていたのを思い出します。

塗装補修作業は1月中にはトっちゃんの協力を得て完了させたいと思っています。

Dscn5092_2
玄関に続くアプローチもバラスが敷かれました。飛び石は昔々、神戸市内を走っていた市電線路の敷石を再利用したものです、これも貴重な歴史遺産なんですよ。

 我々に続く若者や山を目指す皆さんに「歴史ある山屋の故郷」を残そう、また「王子サロン」として市民の皆さんが気楽に憩える場所、そんな「神戸登山研修所」を作り上げたい。桜の季節には来館者で賑わう、そんな光景を楽しみに作業に励みましょう。

それが終われば静かに老兵は去って行きますね。

 

2018年1月 4日 (木)

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致します。

全家平安

       身体健康

                                平成三十年 元旦 

Photo

昨年は狭心症や腎臓結石と責められましたが、

この小屋のように倒れそうで倒れず生き長らえております。

                   黒 田 信 男

2018年はクラブ雲峰にとって久し振りとなる海外遠征の年です。クラブの総力を挙げて遠征が成功裏に終わるよう頑張りましょう。

Dscn5032
1月3日に妙号岩で初登りをしましょうと亮さんからメールが入って来ました。年末から飲んで食っての暮らしで体重は何と80kg近くまで増えてしまいました。元旦に5時間程をかけて背山を歩いたのですが体が重くて大変でした。これでは駄目だと考えていたので有り難く参加させてもらうことにしたのですが、現地に着いてみると激しい吹雪なんです、対岸の菊水山が雪に霞んでいました。
Dscn5034
岩は積もった雪で見る見る濡れていきます。スタンスもホールドも滑りまくりです。指先も寒さで感覚が鈍ってしまい厳しい初クライミングです。

そんな悪条件の中でも集まった8名の暇人は嬉々として壁にしがみ付いていました。 

 

 

 

2017年12月27日 (水)

2017年も終わりやね。

2017年もあと1週間を残すだけとなりました。

12月24日(日) 毎年の恒例行事となった妙号岩での安全祈願感謝納会を行ないました。

来年にはヒマラヤ遠征を控えております。年明けから遠征メンバーには本番に備えた厳しいトレーニングが待っております。

「どうぞ2018年もクラブ雲峰の登山が安全で楽しいものとなりますよう、また遠征が全員無事で成功裏に終えられますよう、お守りお導き下さい」

Dscn5019
岩に刻まれた「南無阿弥陀仏」の妙号下の岩棚に米、塩、餅、蜜柑、清酒をお供えしています。
Dscn5018
代表の挨拶に続き、参加者が線香を供え、清酒を注ぎ神妙に手を合わせました。

私にとって2017年は思わぬ病魔に襲われましたし、悲しい別れもありました。来年こそは皆さんと共に良き年でありますよう願っておきました。

Dscn5022Dscn5020Dscn5021
私にとっては今年の登り納めです。久し振りに岩肌の感触を楽しみました。15:00頃には予報通り雲が広がり雨が落ち出し2017年納会は終わりとなりました。

Dscn5024
今年の納会には18名が参加しています。クラブ雲峰の顔ぶれも随分と若返りました。新体制への移行も着々と進み、新時代を迎えています。もう年寄りの出番は無くなりました。嬉しいような寂しいような・・・・・・
Dscn5015
12月23日(土)は根津君達釣り仲間との2017年納釣会で淡路西浦へ出掛けました。豪勢にクエもブチ込んだキムチ鍋で盛り上がってましたね。
Dscn5014

腎臓結石で動けず、久し振りの釣行でしたが感は鈍っておりませんでした。20~26cmの良型を含め22匹を仕留めました。波と風もあり、当りも小さく微妙で何匹か良型を外したのが勿体ないです。

型の良いのを7匹だけ持ち帰り、調理して潮汁、酒蒸し、煮付にしましたが食べ盛りの孫娘2人はペロリと平らげましたね。

2017年12月21日 (木)

帝釈山鉱山跡から藍那古道へ

サークルHMAの12月例会は帝釈鉱山跡から丹生山を経由して藍那古道を歩く予定になっています。

あの谷に滝が有った事を思い出しました。

 「トっちゃん、梵天滝を登りに行かへんか?この時期はきっと水は涸れてるから登れるわ」

 車を志染川の橋に駐車し丹生山表参道から鉱山道を辿りました。

Pc100017

一段目の滝は乾いたラインを拾いながら登ります。二段目の滝はかなりの水量が流れ落ちていました。

Pc100018001

「水は涸れてないぞ!季節外れのシャワークライミングは堪忍してくれ!」

二段目は左岸側から越えました。  

三段目は落ち口に向って右側の乾いたラインをカムをセットして登ります。

Test2_044Test2_045

帝釈鉱山の古い坑口は今も残っておりましたね。

下山して帰りに来週のサークルHMAの例会に備えて藍那古道の下調べに集落の奥へ車を乗り入れました。

「黒ちゃん、アカン、道がメッチャ狭いでぇ~」

「行けるわい!義経と一緒や!馬も四足、車は四輪じゃ~!」

アホですね、動けなくなり、脱輪しそうな道?を延々とバックする破目に陥りました。

「そこは車で行ける道と違うワイ!」

地元の方に笑われてしまいました。

Pc170047
サークルHMA12月例会は私とトっちゃんを含め13名が集まりました。コンパスと地図を駆使して道なき谷を登って行きます。

「トっちゃん、毎回のサポート参加で助かってます。ありがとう」

Pc170049

丹生神社では麓の山田町の氏子の方々が正月初詣に備えた草刈り清掃に励んでいました。色々とお話しをしたのですが丹生神社の維持管理は大変との事でしたね。高齢化や過疎化の問題も深刻だそうです。毎年5月に行われる子供奉納相撲も少子化で開催も厳しいようです。

 「村から山田小学校に通う子供は8人や、女の子が多くてなぁ~、女相撲になるわ!」 

丹生山からの初日ノ出は素晴らしいそうです、正月3ヶ日はゲートのチェーンも解放されて車で山上まで上がれます。ぜひ初詣に来て下さいと誘われました。

Pc170050

丹生山を下ってきました。ここから本日の後半戦が始まります。 義経道と呼ばれる藍那古道を辿り、今日のゴールとした神鉄藍那駅を目指すのです。

丹生山には清盛が再建寄進した明要寺跡があります。清盛はここを福原京の守護寺として崇め、月参りした記録があります。平城京では東大寺、平安京では比叡山延暦寺が鬼門になりますが、丹生山は福原京からは方角が鬼門ではないでしょ?私が思うに清盛は丹生山を鞍馬山とイメージしていたんじゃないかと思いますね。

丹生神社で整備作業している古老?(私と大差なし)に何処まで行くのか聞かれたので義経道を辿って藍那へ抜けますと言いました。

古老に、

 「本当に義経はこの丹生山を越えたのでしょうかね?」

アッサリと

 「越えとるかいや!」

やはりそうでしょうね。当時は丹生山には清盛の息が掛かった明要寺が有り三草山での戦の情報も得ていたでしょう、それでも義経一行を黙って通すでしょうか?寺には恐らくは僧兵も居るだろうし、それなりの兵力を保持していたはずです。この急峻な山をそれも少数部隊が一大決戦を前にして兵力を温存すべき時なのにリスクを冒してまで、ここを越えるでしょうか、見つかれば戦闘にもなるし、平氏へ情報は伝わるかも知れないしね。

藍那古道には義経一行を案内した鷲尾三郎一族の墓所も有りましたよ。

私のは考えでは義経一行は丹生山北麓の淡河から丹生山系を西端の三津田辺りで越え、藍那古道の方向へ密かにすり抜けて行ったと思うのです。長坂山から小部峠は清盛の月参りルートですから間道であった藍那古道を通ったのは間違いないと思いますが、どうでしょう?

藍那からは白川付近を通り、現しあわせの村から鵯墓園の高尾山を抜けて南下したとされています。

私が思うに義経は現在の鵯越付近から会下山方面に向ったと考えます。当時の兵庫区の湊川周辺は池が広がり「一の谷」と呼ばれていたそうです。

平氏が福原京に布陣したとすれば、東門を生田の森、西門を須磨一の谷として守りを固めていたと云うのは納得出来ます。この状況なら戦略的にみて鵯越から現在の会下山辺りを駆け下れば本陣の裏手を突けます。

須磨浦一の谷の急斜面での「一の谷落とし」か湊川一の谷の緩い坂を下った「一の谷落とし」かどちらでしょうね。

一方、不意打ちを食らった平氏側の背後には清盛が宋との交易港として整備した兵庫の津(大輪田の泊)があり軍船や御座船も接岸停泊していた事でしょう。

退却する時、混乱の中、多くの殿上人や十二単の女官や重い鎧を着た武者や軍馬が船に乗り込むとしても須磨一の谷とすると波打ち際や海に浸かりながらでは短時間での乗船は困難だと思います。

須磨一の谷説と兵庫湊川一の谷説と意見が分かれていますが私は湊川一の谷説を支持しますね。

こんな事を考えながら歩いた義経道歴史探訪でしたが楽しかったです。ロマンですね。

2017年12月 5日 (火)

重ねた悪業の報いなんでしょうか?

先月初め辺りから左下腹部や腰に鈍い痛みがあり嫌な予感を感じてました。天はなぜ私に厳しい試練を与えるのですか。確かに私は人様に褒められるような人生は送っておりません。振り返ってみれば恥じたり悔いたりの日々です、これって誰もが多かれ少なかれあるでしょ? 清廉潔白な聖人君子なんか私の周りにお目に掛かった事なんかありません。

何とこの半年の間に三大激痛の二つを体験しました。5月は狭心症の発作で胸から背中に抜ける激痛で転げ回って苦しんだ。そして11月のある日、今度は左下腹部から脇腹に強烈な痛みが走り、脂汗が滲み吐き気まで感じました。

「何でやねん!何でこんな目に遭うねん!」

ここで毎度お世話になっております元看護士の娘が登場します。

「お父さん、これは尿路結石やと思うで、そら痛いわなぁ~」

取りあえず近所の内科に行き鎮痛剤の座薬で痛みを和らげてもらいました。

Img


Img_0001翌日になって泌尿器科の検診を受けました。やはり大きな結石が腎臓の出口に詰まっているそうです。自然の排出は望めないので衝撃波で石を破砕すると言われました。凄い機械があるんですね、驚きました。

治療は1時間程度でした。ドンドンガンガンと衝撃は感じますが殆んど痛みはありません、私は経験無いが鞭で軽く打たれる、そんな感じだそうです。朝から行って夕方に帰る日帰り入院でしたが、果たして石は小さくなったのか排出されたのか治療から数日を経過したが石が出た感覚も無いし、妙に腰に鈍痛が残ってるし不安でした。1週間後に再診した結果は残念ながら石に亀裂は確認出来るものの排出するほどの破砕には至っていないとの事でした。

「もう一度やりましょう!」

と言うことで再びドンドンガンガンの治療を受けました。別に痛くも痒くもないので何度でもやってもらっても構いませんが治療費が問題。今回も一日入院で治療代が保険適用で60000円程掛かりました。

「これを何度も受けてたら破産するわ!」

受付で恐る恐る聴いてみました。

「大丈夫ですよ、一個の石の治療ですから次回は通常の診療費です」

再度の衝撃波治療を受けましたが果たしてこれで破砕されたのかは疑問です。まだ排出した感覚はありません、恐らく出ていないでしょうね。こうなれば何度でも壊れるまでやってもらいましょう、もうヤケクソです。聞けば10回もドンドンガンガンを受けた人もいるそうです、凄いね!

私の周囲にも石をお持ちの愛石家が多いですね。皆さん口を揃えてあの激痛を語ります。

「クロちゃんは下半身に人格が無いから悪業の報いを受けたんやわ」

「よく言うね、俺の周りに下半身の人格者なんか居らんわい!君等も報いを受けろ!」

2017年12月 2日 (土)

11月も忙しく駆け抜けました。

11月11日~12日はスポーツクライミングの公認指導員養成講習会の後期検定試験が行われました。神戸登山研修所へ出掛けます。

兵庫、京都、滋賀、鳥取、愛知、滋賀、石川と遠方からも受講生が集まってきました。

 「今年の受験生はレベルの高いメンバーが集まってるぞ!」

Pa290144
座学ではクライミング基礎理論、スポーツ医学、法律、等の気が遠くなるようなカリキュラムがビッシリと組まれています。

Pa290140
実技では指導力が試されています。初心者にどのように教えるかギヤーに関しても専門的な知識が求められます。またボルダー競技のルートセットやミニコンペまでもが含まれています。
Pb110178
ロープの結び方、ビレイ技術も検定項目です。安全に関する事ですから厳しくチェックされています。
Pb110201
指導者として課題を登れなければ生徒を教える資格はありません。10aをリードできるだけのクライミング技術が求められているのです。
Pb120214

4日間の講習の最後は筆記試験と小論文です。

ここに集まった受講生は将来は各県の監督となって国体や競技の場で郷土の名誉を賭けた闘いの場で相見える事となるのです。

Pb17022111月17日(金)は今年度最終のハイキングレスキュー講習会です。負傷者のザック搬送やツェルトビバークを想定した実技が行われたのです。

レスキュー技術は普段から機会があれば訓練しておきましょう。でも実際の事故に遭遇しないことが望ましいよね。

Pb180222_2
11月18日(土)はジュニアクライミング教室です。可愛い子供達がやって来ました。お母さん達も我が子に盛んに声援を送っています。
Pb190051
11月19日(日)は神戸マラソンの沿道ボランティアです。

なぜか登山家集団の我々もボランティア要員らしいです。

Pb190061
担当する地点はスタートから8KMのJR鷹取駅西側です。ここはランナーが通過すればお役御免となります。往路復路が重複する地点は長時間の立ち番ですからご遠慮させてください。
Pb190073001_2
神戸マラソンと同じこの日に近畿地区山岳連盟合同技術研修会が行われています。マラソンのボランティアもそこそこに急ぎ研修所に戻り研修会に参加しました。
Pb210225Pb210224
懸垂下降でロープの末端処理を怠りスッポ抜けしたのをバックアップで止める。

このトレスと云う巻き方のバックアップで止まったそうです。遅れて参加したので見ていませんでしたが止まるそうです。今度、詳しく教えてもらいます。
Pb190068001
支点に掛かる衝撃重量をロードセルとiパッドで計測しています。最近ではこんな近代的な器材を駆使しての講習会なんですね。驚きです。
Pb190070001

懸垂下降時のロープ回収で起こる途中でトラブルで回収出来なくなり登り返して行く作業を再現し検討しています。

Dscn4997
11月23日(祝)は六甲山全山縦走大会の定点パトロールです。クラブ雲峰は3名がボランティアに参加しています。担当するのは東六甲縦走路の笹原峠です。足場の悪い急な下りで参加者が苦労する場所で安全を確保し励ますのが仕事なんです。今年は市川、川畑、正垣の3名が出てくれました。私とトっちゃんは来年から若手にバトンタッチする事もあり引き継ぎもありサポートに付きました。

Pb260003

11月26日(日)はボーイスカウト神戸第8団の子供達がやってきました。第8団は何度目かの来館ですが子供達はクライミングの楽しさを覚えたらしく嬉々として壁に取り付いておりました。

Pb260002
ボーイスカウトと云えばこのお爺ちゃんの登場ですわ。元神戸第29団の隊長を務めたトっちゃんです。壁の途中で動けなくなった子供のサポートに上がったり下がったりと活躍してくれていました。

こうして多忙を極めた11月が終わりました。11月の中旬頃から左下腹辺りに嫌な痛みがあり体調も良くありませんが耐えてます。

2017年11月 9日 (木)

神戸登山研修所のヒマラヤ杉を伐採する。

来年、兵庫県山岳連盟は創立70周年を迎えます。その拠点となっている神戸登山研修所は1970年春に竣工しており、かれこれ半世紀近くの歳月を経ているのです。完成当時に植樹した木々は鬱蒼とした森となり建物本体を覆い隠す程に大きく成長し陽当たりも悪く、昼でも暗くジメジメと湿気が多く、建屋外壁にも苔やカビが発生するようになっていました。

Photo
そこで2012年11月にクラブ雲峰の有志が集まって敷地内の樹木剪定作業を行なったのです。

Photo_2
チェンソー、ノコギリを持ち込み逧田、中西、藤本、黒田の4名がヒマラヤ杉に登りました。

剪定作業から5年が過ぎ、ヒマラヤ杉は作業時に枝を払い過ぎたのか剪定の失敗なのか徐々に樹勢が弱り、立ち枯れの状況となっていました。
Pb090155
朽ちた樹皮がボロボロと剥がれ落ちたり強風でも吹けば倒れる危険性が大きくなってきました。緊急を要する事態となったのです。

 枝打ちだけなら我々に出来る作業ですがこれだけ大きな樹木を伐採するともなれば素人ではリスクが大きいと感じていました。業者に依頼するとなれば相当な出費となるだろう。

 身近にプロフェッショナルが居る事に気が付きました。

 「そうや!王子クライミングチームの長谷川君に頼んでみよう!」

 彼はプロ中のプロ、造園業を営んでいて樹木医でもある。駄目元で頼んでみたら二つ返事で快くこの伐採作業を引き受けてくれたのです。

Pb090159
枯木の最上部まで朽ちた枝に注意を払いながら登り、方向や木の状態を確認しながら切り落としていきます。見ていると流石にこれがプロの仕事だと感心してしまいました。
Pb090160
「黒田さん、もう後は一気に倒しましょか!」

 倒す方向を定めた長谷川君はその方向にV型に切れ目を入れました。

Pb090163
倒す反対側にも切れ目を入れ、2本のクサビを慎重に打ち込んでいます。ミシミシと軋んだヒマラヤ杉は寸分の狂いなく決めた方向に倒されました。

 「お見事、GOOD JOB PERFECT!]

Pb090164

神戸登山研修所と共に大震災を耐え半世紀を生きたヒマラヤ杉はその命を終えました。言ってみれば私の独断と判断で切り倒したようなものです。何か切なくて可哀想な事をしたと自責の念に駆られてしまいました。

Pb090166
伐採に立ち会ってくれたカズオさんやアケミさんに、

「このヒマラヤ杉が生きてきた証に丸太でベンチを作ろかと思うんやけど?」

賛成してくれました。

Pb110186
これがベンチとして再生したヒマラヤ杉です。「ハセガワベンチ」と呼ばれております。

ヒマラヤ杉の資材はまだまだ有ります。これから時間を掛けてコツコツと細工を施し再生させますね。

Pb090153
長谷川君は桜の古木の剪定もしてくれました。朽ちた本体から芽生えた若木を生かすため傷んだ部分を大幅に切り落とし、薬剤を塗布しています。これで来春も見事な花を咲かせて我々の目を楽しませてくれるでしょう。

Pb090169
こうして陽光をタップリと受ける明るい玄関となりました。マットも人工芝とナオミちゃんから寄贈されたマットに替えてイメージを一新させています。

Pb090167

全く目立たなかった銘板文字も塗り替えました。マスコットの蜘蛛も張り付きました。神戸登山研修所は皆さんのご協力を頂きコツコツとメンテナンスを続けております。

 台風21号で吹き飛んだピラミッドウォールのシート張り替え復旧作業にもクラブ雲峰から市川、山下、大谷、正垣、副島、川畑、吉岡君達を含め11名もの仲間が集まってくれました。神戸登山研修所に成り代わりまして厚く御礼申し上げます。

 「本当に御苦労様でした。有難う御座いました」

2017年10月25日 (水)

早くも10月です(岳連イベントや海神社の祭りも)

2017年も早いもので10月になりました。9月~10月も岳連関連の行事が続いています。それにしても秋雨前線の停滞で雨がよく降ります。10月7日開催の少年団六甲ミニ縦走は10月14日に順延されましたがこの日も雨で結局は今年度の開催は中止となりました。

Pa090085001
10月9日(体育の日)はスポーツフェスティバルです。神戸登山研修所にはクライミングを体験したいと事前に申し込まれた親子がやってきました。神戸市の主催する事業に我々が協力しているイベントで人気が高いと聞いています。
Pa090086001
ジュニアクライミング講習会も同じなのですが子供は本能的に上には何とか登って行きます。しかし途中で足を止めて下を見た途端、完全フリーズです。呼べど叫べど反応はありません。固まってしまい動きません。それに備えてベテランスタッフが中間地点や上部にスタンバイしていて小脇に抱えたりブラ下げたりして下降補助します。

「神戸市さん、この苦労を解って下さいよ、登山技術を持つ多くのボランティアスタッフの協力が必要ですし大変なんだから!」

リスクの大きなイベントですから無事に終わればドッと疲れがでます。

Pa110104
10月10日~12日は垂水海神社の秋祭りです。私が育った頃の神戸市垂水区の西垂水地区は漁業と農業が中心の自然豊かな田舎町でした。白砂青松の海岸は埋め立てられショッピングモールとなり緑の田園や里山は宅地と様変わりしてしまいました。

しかし秋祭りは昔と変わらず地元が盛り上がる一大イベントです。見ものは海神社への宮入を終えた布団太鼓の練り合わせです。奥から高丸北、西垂水、塩屋、東垂水と並んでいます。ズッシリと掛かる半端ない重量に耐え、担ぎ、揺らし、差し上げを数十分間繰り返す、見ているだけでも気分が高揚しますね。

「もう一度、担いでみたい!」

老いた垂水ッ子の果て無き夢です。

ここ数年の間、仕事や岳連事業で祭りに参加していませんでした。久し振りに孫娘を肩に乗せて見に出掛けたのです。

私の身内はこの祭りに代々関わっています。西垂水は古くは明石郡垂水郷西垂水村と呼ばれていました。この地に何代にも亘って漁業と農業の暮らしを続けていた私の母方実家です。祭りには叔父、従兄弟、そして我が家も長男と父子で参加していましたね。今年も従兄弟達の元気な姿が見えます。

Pa120021

近郷5ヶ村が持ち回りで海神社ご神体を神輿に移し巡行する担き番が我が村?に巡ってきました。

垂水の秋祭りとは

西垂水!紺の法被が風を切る!(垂水海神社秋祭り2013)←クリック

Pa120044

今年の御座船には従兄弟達が乗り込み神輿のお供で垂水漁港を海上渡御に出て行きました。

「さて、私はこれから登山研修所の仕事に出掛けます。来年も楽しいお祭りを見せて下さいね」

10月21日(土)は兵庫県山岳連盟主催の毎年恒例となっている講演会です。

Img
今年の講演を快くお引き受け下さったのは写真家でもありライターでもある大竹英洋氏です。
Pa210128_2

最近、出版された「そしてぼくは旅に出た」です。

各書店にも並んでいます。

Pa210127

台風21号の接近でこの日は朝から強い雨が降っていました。それでも多くの方々が来られ大竹氏の貴重なスライドとトークを楽しまれていました。
Pa210131

講演が終わり協賛下さった企業からの景品が当たる抽選会が行われました。箱に入った半券を引くのはSTちゃんです。私は彼女に言っておいたのです。

「当たり籤は不思議と引く係に当るんやで!」

その通りでした。好日山荘提供の高価なダブルストックをSTちゃんは引き当てたのです。

STちゃんは何と当ったそのストックを兵庫県山岳連盟技術遭対委員会へ寄贈してくれました。

ハイキングレスキューの講習会で使うストックが研修所には無かったのです。

有難うございました。大切に有効活用しますね。

「STちゃんは心優しい、ほんまに女神さんや!」

決して貰ったから言ってるんじゃありませんよ。


2017年10月 4日 (水)

たまにはノンビリ歩こうよ

9月24日(日)はサークルHMAの9月例会です。

 兵庫県山岳連盟が植林し管理する「岳連の森」というのが住吉川左岸の十文字山付近にあります。サークルHMAは兵庫県山岳連盟が主催する事業でありメンバーは連盟の登録会員でもあります。メンバーに「岳連の森」を知ってもらおうとの思いから9月例会は企画されました。斯く言う私も「岳連の森」を詳しく知っている訳ではありません。

良い機会なのでトっちゃんにも連絡して、

 「たまにはノンビリと歩こうや、岳連の森って知らんやろ?」

 と声を掛けました。

09:00阪急芦屋川駅前に10名が集まりました。ここで本日のルートを説明し地図を配布しました。

いつものパターンです。

「俺は道を知らんからゴールまで連れて行ってよ」

P9240075
高座ノ滝手前から尾根に上がり荒地山へ、岩梯子の手前を下降してブラックフェースの基部に向います。ここでスリングを使った簡易チェストハーネスを作りフィックス工作をしながらフェースを登りました。

「今日はノンビリとハイキングやと思ってたのにクライミングもあるんですか?」

ハイキングと云えども補助ロープ、120cmスリング、カラビナは持参しています。手持ちの装備を使って難所を突破する方法を学びます。

P9240076
ボルダーエリアを抜けて荒地山山頂へ、そこから雨ヶ峠への道に出て芦屋カントリー手前を西へ折れ、黒五谷に沿って歩き打越峠に向いました。

P9240077
打越峠から少し八幡谷方向へ下り、森林管理道を辿ったのですが、これがアホ程長い道です。打越山の南面を等高線に沿ってクネクネと変化の乏しい道が続いておりました。

「ノンビリハイクも良いけど、こうも長いとウンザリやね」

茂みを抜けると突然、フェンスのある私有地のような場所に出ました。その先の小高い丘陵地が「岳連の森」でした。下草が刈られ明るい広場のようです。車道を下り豪邸の並ぶ住宅街を抜けて御影に下りました。

「喉がカラカラやぁ~、ビール飲みに行くで!」

2017年9月 5日 (火)

悲しんでいては前に進めん。

P8270077

今年も恒例事業である兵庫県山岳連盟主催のクライミング講習会が7月11日より始まり、4回のピラミッドウォールでの講習を経て8月27日(日)六甲保塁岩での外岩講習の日を迎えた。今年の受講生は19名でした。そして今日の外岩講習には13名の方々が参加されています。スタッフを入れると20名の大部隊となりました。

昨日は芳之君の葬儀告別式やったし、その帰りにサークルHMAの運営会議に顔を出してから自宅に戻りましたが気が抜けてしまって何もする気が起きませんでした。しかし、この講習会は私も参画している仕事?ですから気持ちを切り替えて六甲山への向いました。悲しんで落ち込んでる姿を芳之君が見たら「何してんねん」と怒るでしょう。

P8270074
真夏の炎天下でのクライミングは厳しいものがあります。ここ保塁岩は六甲山上と云う立地からその点では比較的涼しくてこの時期は多くのクライマーが訪れます。我々総勢20名がルートを講習会の為に独占する事は許されません。それが気掛かりだったのですが幸いなことに知り合いのパーティーが大半で快くルートを空けて頂き協力してくれたのです。有難う御座いました。

P8270075
「電光クラック」「中央クラック」をデモクライミングする西村、大谷の講師陣です。

P8270076
講師達の動きを熱心に眺める講習生の面々です。この後、全員が果敢に壁に挑んで行きます。2ルートは厳しいルート設定なんですが皆さん頑張っていました。朝9時に始まった講習会は夕方4時まで続いたのです。

今年も無事にクライミング講習会を終える事が出来ました。やれやれホッとしました。

「お疲れ様でした。来週はセルフレスキュー講習会です。 忙しいね」

P9030079
先週はクライミング講習会の最終日でした。9月3日(日)は技術遭難対策委員会によるセルフレスキュー講習会が神戸登山研修所で開催されました。サークルHMAから参加した6名は岩場での事故を想定した救助技術を真剣な眼差しで受講しています。

P9030080
リードしていたパートナーが墜落した。確保はしたものの負傷して身動きが取れない。ビレヤーは握るロープに荷重が掛かって手を離す事も出来ない危機的状況となった。ここからビレイヤーが要救助者の元に向うため負荷を外す自己脱出操作を行う一連の作業がビシビシと教え込まれます。

「こんな事も出来へんのか!何処のクラブや!サークルHMA?代表は誰やねん?」

本日の講師陣は厳しいですね。一本松遭対委員長、西村指導委員長、市川遭対委員が指導にあたっております。市川講師が本日の要救助者役です。説明が続いている長い間もブラ下がったままですから疲れるでしょうね。

P9030081

今年度から兵庫県山岳連盟の理事に就任した市川君は技術遭対委員として多くの事業を手掛けています。9月9日(土)にはサークルHMAのメンバーを対象にした読図基礎講座の講師もお願いしております。

「兵岳連も大谷、市川達の次世代メンバーが背負ってくれるでしょう。老兵が消え去る日も近いね」

«前田芳之君を偲ぶ

フォト

ブログリンク

  • クラブ雲峰ホームページ
    神戸を拠点として活動する創立50年を超えるクラブ雲峰のホームページです。
  • 遠征プロジェクト
    海外遠征を目指し頑張っているナベちゃんの活動が掲載されています。
  • 雲峰イズム
    クラブ雲峰の未来を担う現役組が運営するブログの開設です。ぜひ一読下さいね。
  • 会員掲示板
    クラブ雲峰の会員用掲示版です。 山行計画、連絡事項、ご意見、ボヤキを自由に 書き込んで下さい。
  • クラブ雲峰
    2007年にブログを開設して2012年までの記事を掲載しております。
無料ブログはココログ
2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

最近のトラックバック