2018年7月 8日 (日)

NHKで友光さんを語る。

6月12日(火)の早朝からNHK神戸放送局の取材ロケがありました。

NHKの番組に「ニュースKOBE発」のコーナー「しっとぉ兵庫」と「ぐるっと関西おひるまえ」と云うのがあります。それに友光幸二氏を取り上げる企画なんです。兵庫の隠れた偉人や名匠(名工)を紹介する番組です。

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NHK放映に到るまでの経緯とは、平成24年の12月に友光さんが亡くなられ、その追悼の意味を込めて私が書いたブログから始まりました。そして兵庫県山岳連盟の機関紙「兵庫山岳」にも追悼記事を掲載しました。

テントの歴史を塗り替えた名匠が逝った ←クリック

このブログが思っていた以上に反響を呼び「トモミツ」を皆さんに少しは知ってもらえたようでした。

友光縫工の記事が岳人に ← クリック

その後、「岳人」の編集部からも取材協力の依頼が来ました。

神戸には登山史に残すべき凄い名匠が居たんだと後世に伝えたい、私の思いはそれだけでした。

神戸登山研修所ロビーには友光さんを顕彰した額が掲げられているのですが、その額を見たNHK神戸放送局の現役アナが興味を持って下さったのです。

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この番組で友光幸二氏をどう紹介するか、レポーターの坪尾明音さんとミーティングを重ねました。

友光さんを知る仲間は私の周りにも居ます。

神戸山岳会の内藤君、兵庫県山岳連盟の古賀理事長、クラブ雲峰で一緒に研究会に参加し新型テントをヒマラヤで実戦使用した髙木君、そして「トモミツ」最後の弟子となった「神戸ザック」の星加さん、NHK常連の一本松君、

「NHKがトモミツを取り上げてくれるよ、誰かテレビに出て話をしてーな」

皆に声を掛けましたが、

「それは黒ちゃんの仕事や!」

結局は私にお鉢が回った形となってしまいました。

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クラブ雲峰装備研究会の末席に加わってテントや登山装備の開発をしていた50数年前、こうしてカメラの前で初期モデルのテントを張り、友光さんのアルバ ムを開けば、あの頃が懐かしく思い出されました。

 レポーターの坪尾さんから、

 「黒田さん、友光さんへの思いを熱く語って下さい」

 キューサインが出てカメラが回りました。

 「世界で初となる吊下げ式テントを開発し登山の形態を変えた登山史に残る凄い名匠が神戸に居たんだと云う事を皆さんにぜひ知ってもらいたい」 

「現在、多くの方々が気楽にアウトドアライフや登山を楽しめるのも友光幸二氏の開発努力があったからだと言っても過言ではない」

当時トモミツ縫工に集っていた若き?アルピニスト達の思いを代表する形で喋ったのです。

OKサインが出て収録は終わりました。

しかし、当初の放映予定だった6月18日(月)北大阪地震が起り急遽放映は中止となりました。諦めていましたら7月2日(月)に放映しますとNHKから連絡があったのです。

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小学2年生、幼稚園、2歳の3人の孫娘達はテレビを見て「ジイジ、ジイジ!」と騒いでいたそうです。

こうして私が成すべき仕事がまた一つ終わりました。

2018年7月 3日 (火)

セルフレスキュー講習会

梅雨明けを思わす猛暑の中、7月1日(日)クライミングセルフレスキュー講習会が今年も神戸登山研修所で開講されました。市川君は技術遭対委員、大谷君は指導委員ですから本日は講師として参加です。

神戸登山研修所には朝早くから大勢の受講される方々が集まって来られました。講師やスタッフを含めると30名を越える盛況です。

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昨日の土曜日は高体連の顧問の先生方の技術講習会に出ていますので、連日の研修所への出勤です。

昨日は突然の雷雨やったが今日は、

「暑いにも程がある!!」

とにかく暑い!フェンスに設置した温度計は34度越えを指しています。


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転落したリードクライマーをビレイヤーがスパイダーラッペルで救助する一連の流れを練習しています。自己脱出の方法も一度で覚えるのは簡単な事ではないですよね、何度も反復して覚えてもらうにしても参加者が多すぎて時間が足りないし暑すぎる、これでは熱中症のリスクも高い、厳しい講習会になった。

また落ち役も大変です、焼け付いた人口壁にぶら下がって暑さに耐えるんですから拷問やね。

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日陰を求めてウロウロ、大型ファンを回していますが焼石に水、気休めです。

朝9:00から始まった講習は16:00までビッシリと行われたのです。参加された皆さん、暑さに耐えて熱心に学ばれた事は決して無駄にはなりません。当然の事ですが事故に遭遇しないのが一番なんですがレスキュー技術を身に付ける事で大きな安心を得ると考えています。

講習会を終え、真っ直ぐに帰宅する予定でしたが泡泡の誘惑には到底勝つ事は出来ず暖簾を潜ってしまいましたわ。

「プッハァ~、旨い!大ジョッキお代わり~」

2018年6月27日 (水)

梅雨時でも動いています。

6月16日(土)神戸登山研修所でクラブ雲峰とサークルHMA合同の読図基礎と高層気象の座学が開かれました。講師を務めるのは市川クラブ雲峰代表です。

「市っちゃんの講義は人気があるんやで!」

磁北線記入の関数計算やナビゲーションマップ作成、そして気象学と講座は続きます。

「若い頃にもっと数学を真面目に勉強したら良かったなァ」

疲れた頭を切り替えて午後からはピラミッドウォールで付録のクライミングが待っています。

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登山で読図力が如何に必要か、高層気象が登山計画の天気判断でどれだけ役に立つかを解りやすく講義してくれました。

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翌17日は来月に迫った夏山クライミング合宿に向けての強化トレーニングを芦屋ロックガーデンで行なっています。アプローチシューズで本番使用装備を背負っての実戦練習です。余裕さえ感じる頼もしい動きに成長振りが覗えました。

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24日(日)はサークルHMA6月例会です。運営委員会の企画で場所は鎌倉峡から百丈岩へ登り、そのまま尾根筋から道場に戻る渓流歩きと読図を交えた少し変則的なコース設定となっています。

第一関門は開通した新名神を越える240段?の階段です。昨日は雨が降り心配していた天気も今日は問題ありません。天気に文句言いませんが暑くて堪りませんわ。コンクリートの照り返しが応える地獄の階段登りでした。

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鎌倉峡を上流部から下流に向って左岸をへつって進みます。渓流歩きで少し暑さも和らぎました。簡易ハーネースをスリングとカラビナでセットして要注意ポイントでは持参したロープをフィックスしています。メンバーの行動には私は口を挟みません、黙って最後尾から見ているだけです。

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昨日の雨で水量は増加しているようですが大して渓流歩きに支障ないですね。

「俺がドボンしたら助けてくれよ」

気合い一発、渾身のジャンプです。

終盤で見事に首まで浸かってしまったお方も居ましたが、リーダーがどの様に対処するか少し離れて見ておりました。

水から引き揚げ受傷の有無確認や濡れた装備の処置と手際良く片付けていました。

「グーやね、これもレスキュー講習会の賜物かもよ」

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鎌倉峡を抜け百丈岩へ登ります。クライミング以外でここに来たのは初めてでした。東稜の頭近くにある四等三角点から尾根を東に進んだのですが新名神の工事で登山道は廃道になってしまったようです。こうなると
地図とコンパスがフル稼働の読図の実地訓練です。

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新名神のトンネルを潜りましたが?どうも地形図に記載されているトンネルの場所と一致しません。かと言って記載されたトンネルはここだけやしね?

先頭を歩くメンバーから、

「道がありませんわ!」

「藪だらけで進めません」

高圧線鉄塔に沿っていた道は廃道となって藪と化したようです。

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ここで私にやっと本日の出番が回ってきました。

「真打ち登場や!任しとき、俺に付いて来たらピンポイントでゴール地点到着じゃ!」

地形図を睨み現在位置を確認し小さな尾根筋を捉えました。里山の尾根には村人が昔から入っているものです。微かな踏み跡や藪の弱点を突いて進みました。

「藪漕ぎでは体重を利して突進する俺はブルドーザーと言われてんねんでぇ!」

狙い通り、ピタリと設定したゴール地点到着です。

「どうじゃ!ピタリやろが!」

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26日(火)は時間が空いたので久し振りにトっちゃんと保塁岩に行ってみました。「火曜日の会」が練習していると聞いたからです。

クラブ雲峰には「火曜日の会」という分科会があります。フレンチ、イタリアンのオーナーシェフとその仲間達で火曜日が休みのメンバーが集まって活動しているのです。

久し振りに会ったのですが見違えるほど逞しいクライマーに成長していました。

トっちゃんと2人で目を細めて眺めておりました。

「ヨッシャ! 俺らも負けんとサルカニフェースにチャレンジしよか!」

あっさり、壁に追い落とされました。

「トホホ・・・・」

 

2018年6月21日 (木)

驚くほどのゴミの山

創立70周年に向けて神戸登山研修所の大掃除です。何十年と溜まった廃棄物の山を見て気が遠くなりました。ありとあらゆるガラクタの山です。中にはスノーボートや酸素ボンベまで出てきました。

「このボンベは空やと思うわ?」

何と数十年前のP29遠征時の残り物でした。

「確認せんと廃棄でけへんよ」

高圧ボンベは危険品ですから念の為とボンベの堅く締まったバルブを無理やりに開きました。ブシャ~と思いっ切りよく数十年前の酸素が吹き出しビックリしました。

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応接セットや壊れた椅子、壊れた家電、畳、ボルダー室のウレタンマットが嵩張っています。

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さて、屋外に集積したまでは良いのですが、これを処理しなければなりません。果たしてこれを処理してくれる業者は居るのか費用は?悩ましい時が過ぎました。

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前庭に捲いたバラスを納入してくれた鈴蘭台の建材店に相談したら廃材処理を引き受けてくれました。この建材店はトっちゃんのご近所さんで顔見知りです。

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貨物輸送のプロだった私から見れば廃棄品の総重量は2000kg以内と見ていました。問題は容積です、このダンプだと2台では厳しい? そこで集まったメンバー9名総掛かりでソファーや棚、そして分解出来るものは全て細かく破砕したのです。切れた蛍光灯も割ってガラス片にしてしまいます。色々と積み方を工夫して何とか2台で積み切りました。

 

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ご覧の様に廃ベニヤを壁にして高く、高く積み上げました。

「これなら大丈夫や!重量は制限内、地上高もOKや!」

こうして机上での計算通り、予算内で廃材処理は完了となりました。やれやれ、これで次の作業に進めます。

「トっちゃんのご近所さんのご協力に感謝やね」 

予定通りにAMで作業完了となりましたのでPMはトっちゃんとボルダールームで遊んでおりました。

「お互い、元気が一番!」

2018年6月 8日 (金)

梅雨前に少し歩きましょう。

今年も梅雨の季節を迎えました。少しの晴れ間も貴重ですのでトレーニングしようとトっちゃんに声を掛けたのです。

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向った先は裏六甲の石楠花谷です。この谷は入渓する人も少なく静かです。
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石楠花谷の核心部は谷の入口から少し入った場所から始まります。並行して登山道が左岸にありますがこれを辿ってしまうと折角の御馳走を食べ損ねます。

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通常ならへつって通過するゴルジュも水量が多くて突破出来ません。泳ぐのは少し早いので左岸のバンドをトラバースです。
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阪神高速北神戸線の下を通過して堰堤を越えれば下部の核心部はおしまいです。
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石楠花谷の名瀑?2段の甌穴の様な釜がある滝を左岸から越えます。
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「オーイ、トっちゃん、お前の靴底がパクパクしてるぞ!」

いつまでもボロ靴を後生大事に履いてるからこんなトラブルに遭うのです。

「帰ったらサッサと捨ててしまえ!」

彼の事やから修理して履くかもよ。

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手持ちのテーピングテープで剥がれた個所をグリグリ巻きにした応急処置で登ってます。

今日はシマ蛇、ヤマカガシ、マムシがお出ましになりました。

「わァ~、蛇や、クロちゃん前を歩いてくれェ~!」

相変わらずニョロニョロしたのに弱いトっちゃんでした。






2018年5月21日 (月)

渓流シューズを買い替える

兵庫県山岳連盟主催の沢登り講習会が今夏も開催されるようです。私にも講習会のサポート依頼がきております。この歳になると時が驚く程の速さで過ぎて行きます。もう沢登りを楽しむそんな季節となったんですね。

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シーズン到来で棚から渓流シューズを取り出しました。見れば見る程、見事な位にボロボロです。そらそうでしょうね、10年以上は間違いなく履いてきた靴です。今シーズンも使用に耐えられるかチェックしてみました。

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底のフェルトは少なくとも3回は自分で張り替えていました。擦り減った爪先部分も切り取って何度か張り替えています。それ以上に靴本体も破れや剥がれが酷くって補修跡だらけで痛々しい姿となっています。今シーズン対策で底のフェルトを張り替えようとしたら何もしないのにフェルト底が簡単に剥がれてしまいました。靴底自体もかなりの劣化があり張り替え作業は難儀しそうです。どうやらこの辺りが古強者モンベルサワートレッカーの引退時期?ですかね。10数シーズンも頑張ってくれた靴に愛着はありますが思い切って新しい渓流シューズを購入する事に決めました。

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自宅近くのマリンピア神戸にモンベルがあります。古強者のサワートレッカーをぶら提げてショップに行きました。 

「これと同じサワートレッカーは有りますか?」

 若い店員さんは、

 「こ、これですか!凄いですね、この靴、サワートレッカーですよね。こんな靴、私は見た事ありませんわ、何年前の商品でしょうね?店に飾りたい位の骨董品ですね」 

 大笑いされてしまいました。

 そして購入したのがこのモンベルサワートレッカーです。少なくとも今シーズンも数回は沢登りに行きます。この靴が高い性能を発揮して、これから楽しませてくれる事を期待しております

2018年5月14日 (月)

サークルHMAのクライミング分科会 (翌日は徳川道を歩く)

兵庫県山岳連盟が主催するサークルHMAにはクライミングに特化した分科会が設けられています。毎月の定例会とは別にゲレンデや研修所でクライミング技術を学んでいます。

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この日は女性メンバー4名です。中西HMA特別顧問の指導にも熱が入っていましたね。

「お爺さん!美女軍団に囲まれて目尻が下がってますよ」

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5月12日は豪華コーチ陣?が揃いました。7月にはサークルHMAクライミング分科会として初めて立山連峰龍王岳東尾根でのクライミング合宿が行われます。私とトっちゃんはサポートで参加します。登攀予定者はそれに向けてのトレーニングが続きます。ナチュラルプロテクションや自然物を使った支点の構築、フォローのビレイ、ユマーリング、そしてビバークもあります。 まだまだやる事はたくさんあるんです。

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兵庫県山岳連盟創立70周年記念行事の一環として行われているのが徳川道を3回に分けて歩くと云う催しです。

1回は阪神石屋川~杣谷~森林植物園

第2回は森林植物園~白川~総合運動公園

第3回は総合運動公園~高塚山~大蔵谷

となっています。

トレーニングを兼ねて5月13日(日)に行われた第2回に参加させて頂きました。前日のクライミング分科会は絶好のクライミング日和でした。しかし今日は打って変わって朝から雨が降ってます。この時期の雨はそんなに気にしません、歩くには炎天下より好条件です。

 スタート地点の森林植物園にAM10:00集合となっています。09:20発の三ノ宮から1時間1本の市バスに乗りましたがその頃から雨足が強くなってきました。開催が危ぶまれる程の雨になっています。第1回目はお天気に恵まれ60名を超える参加者でした。今回は降水確率60%以上の場合は中止するとしていました。それでも熱心な参加者15名が集まって下さっています。

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現地ではこのイベントを推進してきた吉野、田中両理事が開催か中止かの判断を下します。そして結論は決行です。しかし状況が今以上に悪化した時点で打ち切るとされました。

徳川道とは正式名を「西国往還付替道」と言うそうです。慶応3年(1867)~明治元年(1868)に造られた西国街道バイパスです。横浜での生麦事件発生を受け兵庫開港で神戸の居留地でも起こりうる外国人トラブルを避ける目的で明石から居留地を大きく迂回し摩耶山杣谷峠を越え現在の東灘区石屋川に抜ける道を開いたのです。しかし徳川幕府は崩壊してしまい時代は明治の御代となります。「西国往還付替道」はその使用目的を果たさぬまま歴史の流れの中に何時しか消えてしまいました。これが「幻の徳川道」と呼ばれる所以です。

苦労して道を開き外国人とのトラブルを避けようしたのに戊申戦争に出兵する備前藩士とフランス水兵が今の三ノ宮神社付近で衝突し銃火を交えています(神戸事件)、なぜ完成していた「西国往還付替道」を通らず従来の「西国街道」を通ったのかは知りませんが皮肉な事ですね。この事件では全責任を負って備前藩士滝善三郎が兵庫区の永福寺でフランス公使や政府役人の立ち会いの元、割腹して果てています。武士らしく作法に則った見事な最期だったそうです。彼もラストサムライの一人だったんですね。

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今は宅地開発や道路整備で旧徳川道を完成当時のまま辿る事は出来なくなっています。両理事は古地図や予備調査等で残された「幻の徳川道」を見い出しています。ポイントとなる場所では田中、吉野理事から説明が行われ僅かながらも往時を偲ぶ事が出来ました。

 古い道標も残っているのです。「左まや山、右たいし道」?

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森林植物園をスタートして2時間、雨足は増々強くなり雷鳴が轟く最悪の天候になった。今回の行程15kmの3分の1近く鈴蘭台南公園まで来ていました。ここで今回は中断との決定です。解散となり鈴蘭台西口駅に向い電車で帰る人、しあわせの村まで歩きバスで帰る人と別れていきます。

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徳川道を知らない私は仕方ないので神戸駅まで歩く事にしました。誰にも出会わず静かでしたが道は全て冠水して山を下るまでは川床を歩いているようでしたね。

激しい雨で川は激流の様相となり妙号岩も煙っています。こんな深山幽谷を思わす景色も良いものです。
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石井ダムの階段は渓流の様に雨水が流れていました。雨具をシッカリと着込んで黙々と歩き新開地に抜けました。頭の中は、

「串カツ、ビール、串カツ、ビール!」です。

 この日、「新開地音楽祭」が開かれアチコチでミニコンサートが開かれ賑わっていました。串カツで一杯やるつもりで下ってきたのですが雨具を通してかなり濡れてグッショリなんで帰路を急ぎます。路上ライブの演奏を聞いたバンドのサウンドがとても気に入ったのでCDを買ってしまいました。串カツがCDに化けてしまったね。

「帰って風呂に入ってCD聞きながらビールを飲もう!」

ゴアテックスの雨具も洗って新たに防水処理をしないと駄目なようです。かなり撥水力が落ちてる感じです。今日の雨にはゴアテックスもお手上げだった。

2018年5月 7日 (月)

登山を諦めて観光旅行へ

私とトっちゃんは5月4~6日の予定で立山連峰の龍王岳に向かったのです。当初の予定は芳っしゃんをリーダーとした雲峰中堅4名に私達2名がサポートに付いて爺ヶ岳東尾根から鹿島槍ヶ岳を目指すとしていたのです。

しかし今年のGW後半の天候は不安定です。好天期を待つべく日程の調整を図ったのですが結局、基本計画は中止となりました。

そこで私とサークルHMA特別顧問?のトっちゃんは7月のHMA龍王岳クライミングの下見も兼ねて7月の予定ルートを登っておこうと考えた訳です。

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北陸道を走りながら立山連峰を眺めていたトっちゃんが、

「見てみ、何や知らんけど山がエライ白いで!」

そう言われて見れは確かに白い、鍬崎山にも雪がある。

「確かに雪は多いなあ、雪は気温が上がって消えたと聞いてたけど?」

立山駅には早朝から人々が溢れています。

何と、聞けば黒部立山アルペンルートが止まっているそうだ。5月4日は大量の降雪で丸1日運休となり5月5日も弥陀ヶ原や室堂辺りで膝上(50cm)を超える積雪となっていて除雪作業が難航しており今日の運行再開も未定となっていました。私達も状況が確定するまで待機することにしました。

我々の予定は5月5日に龍王岳東尾根を登攀して山頂に抜けるか途中でビバークする予定ですから少々スタートが遅れても時間的には余裕がある。

しかしいつまでも待ってる訳にもいかず登山届を持って立山登山指導所に情報を聞きに行きました。指導所の話ではかなりの新雪が積もり吹溜りは1m程?あるそうだ。数日前の雨でクラストした上に新雪が乗った不安定な雪質です。風も強く室堂で16m、稜線ではそれ以上の相当に強い風が吹いているようだ。気温は08:00で室堂-7℃らしい。一の越から御山谷の下降と龍王岳へのトラバースは風下の吹き溜まりでラッセルになるだろう、雪崩を喰らう危険が大きい。ツェルトだけのビバークもこの風と気温では厳しい、総合的に判断して登山の中止を決めた。

登山指導所に、

「今回の龍王岳東尾根は止めて帰りますわ」

「賢明な判断だと思います。数日は御山谷は入域規制になるでしょう」

帰ると決めて、さて、どうしましょう。

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取りあえず何時も素通りしていた立山の国立登山研修所に寄りました。GW休館中で無人でした。神戸登山研修所より規模も大きく、ここには講習生を受け入れる宿泊棟もある。

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神戸の猿山より高さは低いです。側面にはロードセルを使っての落下係数や墜落時の耐荷重を測定できる櫓も組み込まれています。

この櫓設備を神戸に作ろうとしているのです。これが出来れば西日本、関西エリアの登山関係組織は富山まで来なくても実験や検証講習が神戸で出来るんです。国税にゴッソリと持って行かれた設備資金が悔やまれる、脱税した訳でもなくボランティアでコツコツと安全登山を啓蒙する神戸登山研修所から搾り上げんでも良いやろうにね。
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どこに行くか?長い登山人生ですが山の帰りに観光地へ寄った事がありません。恥ずかしながら何処も知りません。

頼りは元JTBのベテラン添乗員のトっちゃんです。

「ヨッシャ、ここからは俺に任せとけ、プランニングしたる」

最初に訪れたのは世界遺産の五箇山菅沼合掌造り集落です。合掌造りは知ってますが実物は初めてでした。本当に立派なものだと感心しました。昔の人の知恵に脱帽です。

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次に訪れたのは白川郷です。GWでもあり有名な観光地ですから延々と続くパーキング待ちの車で白川郷は溢れかえっておりました。

トっちゃん添乗員が言います、

「集落内は観光客で一杯やからパス、そこを左折して狭い道やけど登って行こか、白川郷は高台からの眺めが一番や!」

雪景色にライトアップされた合掌造りのポスターや写真を見ますが、それはこのポイントからの景色だったんです。トっちゃん添乗員の言葉通りの眺めでしたね。

「良い所に連れて来てくれてありがとうな」

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次に行きたいと思ったのは福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館でした。

以前にテレビで紹介されたのを見て一度は来たいと思った博物館です。

「ダイナソーは幾つ何十になっても夢があって面白いやんか!」

入館料を払おうとしたら、

「70歳以上の方は無料ですよ」

県外から来た年寄りですが良いの?と言ったのですが本当に無料でした。「福井県、サイコ―!」

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入館したらリアルな動きの迫力あるティラノサウルスが迎えてくれました。

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これも首を振ったり呼吸したりと動いております。リアルです。

孫娘を連れて来てやりたいと考えておりましたが、これは怖がるかも知れんと思ったね。しかし男の子は喜ぶでしょう。

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勝山市の谷間にある古い地層から見つかった恐竜の復元です。名前に発見地が冠されるんですね。発見された谷は恐竜渓谷と呼んでいるそうです。

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勝山の恐竜渓谷で発見された化石や世界中から集まった骨格化石がこれでもかと云う位展示されています。
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最後は永平寺に寄りました。既に拝観時間を過ぎていたので誰も居ない静かな境内でした。こうして思わぬ観光旅行となったGW山行は終わりとしました。

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今回が初めての遠出となった4月に私の元にやって来た新車です。

2人ならユッタリと並んで横になれるミニバンです。先代の「KUROSUKE Ⅴ」は山々を巡り15万キロをノントラブルで走り切った猛者でした。乗り継いできたミニバンも6台目です「KUROSUKE Ⅵ」も頑張ってよ。私の年齢を考えると歴代が走った15万キロ超えまで乗りこなす事は無理ですね。

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新造船が就航しました。「うりずん21」です。先代の「うりずん21」と外観はあまり変わってないようですが船体は大きくなり積載量が増えている。

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このタイプの船をRORO船と呼びます。(ROLL ON ROLL OFF)

船尾のランプウェイからも貨物の出し入れが出来る船です。船倉は3層構造で一番底には乗用車を積み開閉するハッチが閉まればその上にトレーラーが積み込まれるのです。

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新造船の香りを感じながら船内を見て回りました。船も海も大好きです。

もちろん山もですけどね。

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この船は阪神~奄美沖縄航路に定期就航していた貨客船「フェリーくろしお」です。私が現役勤務した40年の半分20年間を共にした懐かしい船です。関門海峡でケミカルタンカーと衝突し右舷上部に大穴を開けたり、土佐沖で横波喰らって積み荷のコンテナが横倒しになったり、電源が落ちて復旧せず冷蔵品が腐ったり、ポートピア博ではパンダを神戸に運んだし、売船されアドリア海で余生を送ったこのお婆ちゃんとはハラハラドキドキ、苦労も喜びも味わった。今となれば良い思い出をくれた船です。

今では沖縄航路に就航しているのは貨物専用船ばかりとなり阪神間から奄美沖縄に船旅する事は出来なくなりました。

海辺に育ち、好きな海で働き、そして大好きな山に登る。高ちゃんが言うように「ラッキーなエエ人生やで!」かなァ。





2018年4月25日 (水)

今年もGWが近づきました。

寒い冬だ!と震え、桜が咲いた!と喜んでいたら早いものでもう新緑が眩しい良い季節を迎えました。GWも近づき皆さん方も雪を求めて計画を進めている事でしょう。

 私は雲峰の中堅メンバーのサポート役として爺ヶ岳東尾根から鹿島槍ヶ岳に向います。技術より体力を求められるコースなんでそれに備える必要ありです。

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4月14日は兵庫県山岳連盟の定時総会でした。今年創立70周年を迎える兵庫県山岳連盟です。神戸登山研修所も来年には開館50年の節目を迎えます。考えてみると本当に私もこの研修所とは長い付き合いをしてきたものだとつくづく感じますね。この日に合わせて行なってきた研修所正面の改修工事も間に合いホッ、ご出席下さった皆さんから「見違えたわ!綺麗になってるなァ」と言って下さって、それだけでもやった甲斐があると云うもの。
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そして翌日の4月15日はサークルHMA委員会の定時総会でした。サークルHMAも創立から4年目を迎えます。将来の展望を考え兵庫県山岳連盟が直轄するサークル活動はどうだろう?と何気なく話したことから立ち上げたサークルでした。言い出しっぺで成り行きからか私が担当責任者になって早3年が過ぎました。

「自由な発想を尊重した活動」

「必要な知識と技術の修得」

「山岳スポーツ全般の健全な普及と安全対策の推進」

これが創立骨子です。

「自らが考え行動する。自立した登山者になろう」と事あるごとにメンバーに話しています。

3年を過ぎ、その成果は少しづつではありますが実を結びかけています。

メンバーの成長を目にするのは嬉しい事です。

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4月21日は神戸市少年団の六甲ミニ全山縦走Cコースのサポート依頼を受けジュニア委員長の大西さんと私が参加しました。新神戸駅から布引市ケ原を通り天狗道を登り摩耶山に抜けます。下山は上野道です。
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今日の私はトレーニングも兼ねて新神戸駅から摩耶山上までノンストップ(休憩無し)で歩くとしました。少年団より先行しコース上の浮石、障害物などをチェックしながら問題個所があれば無線機で連絡するようにしていました。この日は暑くて多くの水分補給が必要です。念のために水やスポーツドリンクなど3リットル、あれこれと入れてトレーニングに良い程度のザックの重さになりました。

山頂で待つ事しばし、汗だくになった子供達が登ってきました。

「暑い中を頑張ったなァ、偉い、偉い!」

ハイタッチで迎えてやりました。

気分は完全に孫を見るお爺ちゃんですね。

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4月22日、4月28日、29日、30日と連日サークルHMA有志からの依頼を受けた妙号岩でのトレーニングでした。今夏にはメンバー初のアルプスバリエーションルート挑戦が待っています。ミッチリとクライミングの基礎を復習して本番に備えてもらうのです。

この日も暑い1日でしたがHMAメンバーは夕方まで熱心に練習していました。目標を持ってそれに向って努力する、そんな姿勢を見るとこちらも指導に力が入りますね。

さて、私もGWに向けての準備に入りましょう。

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或る日のお昼頃、ベランダでカメラを持ってボンヤリと海を眺めていました。そこへ見慣れないダークグリーンの電車が西に向って走ってきました。

「はは~ん、これが瑞風か!」

こんな時間帯に走っていたんですね。まずは乗る事なんかない豪華列車です。

目の保養になりました。今度はSLでも通らんかな?

2018年4月 4日 (水)

クラブ雲峰2018総会&古法華クライミングキャンプ(HMA)

4月1日は2018年度クラブ雲峰の定期総会です。創立から52年目を迎えたクラブ雲峰です。一番多難な時期に私からクラブ代表を引き継いでくれたナオヒデさんには感謝しています。頭に血が登ったら突っ走ってしまう求心力も指導力も無い私のフライングをリカバリーしてくれました。

 私が仕事や親の介護を終えクラブに復帰した頃は「今が楽しければそれで良い」創立の主旨も忘れ去られ将来に対するビジョンも無くヌルマ湯みたいな覇気の無いクラブ雲峰となってしまっていました。

「昔のような闘う集団に戻そうや!」こんな思いを同じく雲峰に復帰してきたナオヒデさん、トっちゃん、高ちゃん、マァちゃんがしっかり受け止めてくれ体制の立て直しに尽力してくれたのです。本当に頭が下がります。彼達の努力が無ければクラブ雲峰は消滅していたでしょう。「感謝」以外に言葉は見当たりません。

貴男方が居たからこそ今のクラブ雲峰が在るのです。これからも後輩達を見守ってやって下さい。

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2018年度からクラブ雲峰の新代表は市川君となります。クラブの運営は若手に委ねられる事となり新体制で新たなる挑戦が始まりました。

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「私達を含め先輩方の雲峰への熱い思いを引き継いで新しい時代を切り開いて下さいね」

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無事に総会も終了して毎年恒例の懇親会となりました。松田、清瀬、山本の三御大も元気なお姿を見せて下さいました。水田君、逧ちゃんも参加してくれています。

あっちが悪い、こっちが痛いと体調の話になる。お互い歳ですなァ。

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今年の神戸登山研修所の桜は例年より早い満開となりました。庭園風に整備された前庭は絶好のお花見ポイントとなり好評を博しています。

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こちらはサークルHMAのクライミング分科会の古法華自然公園でのクライミング合宿キャンプです。

土日の2日間で11名が参加しています。寄せ鍋とトマト鍋は旨かったァ~

材料も味付けも量もピッタリです。流石にHMAの女性陣は素晴らしい!

企画も運営も自ら行う「自立した登山者になろう」この方針を打ち出したサークルHMAも順調?に成長しています。彼等が私の手から離れ羽ばたいて行く日も近いでしょう。

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塩田君には今夜は登山史に残る貴重なテントで寝てもらいましょう。これが世界初となった吊下げ式テント試作品です。発表当時は世界中の登山界が驚愕した画期的な発明でした。現存する初期のテントはおそらく数張り位しか残って無いでしょう。金属を曲げてポールとする発想なんて友光の親父さんは凄い人だったと久し振りに張った骨董品テントを眺めて改めて感じたね。「トモミツは今でも最新型と並べて遜色ない、流石やなァ!」

テントの歴史を塗り替えた名匠が逝った(トモミツ縫工/友光幸二)←クリック

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久し振りの古法華でのクライミングは本当に楽しかった。トっちゃんも講師で参加してくれています。熱血指導で叱咤激励、登れた時の喜びをメンバーに味わって欲しいと願っているのです。

こんな幸せな時間を過ごせる私は果報者だ。

«厳冬の天児屋山

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